自民党の茂木敏充幹事長は6日の記者会見で、ブログへの投稿内容を公的機関から「人権侵犯」と認定されながらも自らの正当性を繰り返して主張する杉田水脈衆院議員を次期衆院選で公認するかを問われ、「差別は決してあってはならない」とする一方、「党の公認は(衆院の)解散後、決定される。しかるべきタイミングで適切に判断していきたい」と述べた。 杉田氏をめぐっては、アイヌ民族らの衣装を揶揄(やゆ)する過去の投稿に対し、札幌法務局が今年9月に人権侵犯を認定。その後も法務省が大阪府の在日コリアンの女性らに対する人権侵犯を認定した。しかし、杉田氏は「私は差別をしていない」などと主張する動画をSNSに相次いで投稿している。 こうした杉田氏の言動に対し…
札幌、大阪の両法務局から人権侵犯にあたると認定された杉田水脈議員の2016年のブログ投稿。当の杉田議員は謝罪をすることなく、後日動画で「私は差別をしていません」と自ら語ったことが、いまなお波紋を広げている。動画等による発言の詳細は既報の通りだが、杉田議員のこのような世界観の背景にはどのようなものがあるのだろうか。分析する。 ・被害者が加害者になる世界観「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などとブログに書きながら、先の動画内では「私はアイヌや在日の方々に対する差別はあってはならない…」とする。更に「逆差別、エセ、そしてそれに伴う利権、差別を利用して日本を貶める人たちがいます。差別がなくなっては困る人たちと闘ってきました」と発言する杉田議員。通常の読解力では、なにやら矛盾にも取れる。 在日コリアンやアイヌ民族の人々は、確かに日本社会にあっていわれなき差別を受けてきた経緯があり
Published 2023/11/03 16:29 (JST) Updated 2023/11/03 17:37 (JST) アイヌ民族や在日コリアンに関する差別的言動を巡り、札幌と大阪の法務局から人権侵犯と認定された自民党の杉田水脈衆院議員は、X(旧ツイッター)への1日付投稿で法務省の認定制度自体を批判した。制度に問題があると指摘した保守系月刊誌の評論記事を添付動画で取り上げた上で「制度としておかしいということがよくわかります」と書き込んだ。自身の正当化を図った形で、レイシズム(人種差別主義)の助長が懸念される。 杉田氏について、岸田文雄首相は10月31日の参院予算委員会で「傷つけられた方々に謝罪した上で、表現を取り消したと認識している」と答弁した。杉田氏の投稿は首相説明と異なっているようにも受け取れる。政府と自民執行部の対応が問われそうだ。 人権侵犯を認定されたのは「チマ・チョゴリや
アイヌ民族や在日コリアンに関する差別的言動を巡り、札幌と大阪の法務局から人権侵犯と認定された自民党の杉田水脈衆院議員は、X(旧ツイッター)への1日付投稿で法務省の認定制度自体を批判した。制度に問題があると指摘した保守系月刊誌の評論記事を添付動画で取り上げた上で「制度としておかしいということがよくわかります」と書き込んだ。自身の正当化を図った形で、レイシズム(人種差別主義)の助長が懸念される。 杉田氏について、岸田文雄首相は10月31日の参院予算委員会で「傷つけられた方々に謝罪した上で、表現を取り消したと認識している」と答弁した。杉田氏の投稿は首相説明と異なっているようにも受け取れる。政府と自民執行部の対応が問われそうだ。 人権侵犯を認定されたのは「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などの言動。杉田氏は1日付の投稿で、月刊誌記事
ブログなどでの投稿が人権侵犯と認定された自民党の杉田水脈衆議院議員について、野党側が参議院予算委員会で認定の後も差別的な発信を続けていると指摘したのに対し、岸田総理大臣はすでに投稿は削除されたとした上で「その後の言動について1つ1つ申し上げるのは控える」と述べました。 アイヌ民族や在日コリアンの女性に対する杉田水脈衆議院議員のブログなどでの投稿について、札幌法務局や大阪法務局は人権侵犯と認定しました。 杉田議員について、31日の参議院予算委員会で立憲民主党が、認定の後も差別的な発信を続けていると指摘したのに対し、岸田総理大臣は「投稿は本人が謝罪をした上で表現を取り消した。その後の言動について、1つ1つ申し上げるのは控える」と述べました。 その上で「説明責任は政治家として果たし続けていかなければならず、特定の民族や国籍の人々を排斥するような趣旨の不当な差別や言動はいかなる社会でも許されない」
※差別の現状をお伝えするために、差別文言を記載している箇所がありますのでご注意ください。 ◇ ◇ ◇ 「しっかりその内容を受け止めて、今後の政治活動の参考にしてもらいたい」 なんとも悠長な発言だ。杉田水脈議員の過去の書き込みが札幌法務局によって人権侵犯と認定されたことについての、自民党・安倍派、塩谷立座長のコメントだ。「今後も」ということはつまり、杉田氏は問題なく自民党議員として「続投」ということだ。 事の経緯はこうだ。2016年に開催された国連女性差別撤廃委員会の後、杉田氏は自身のブログなどに、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などと投稿していた。 投稿について、会議に参加していたアイヌの女性が、今年3月、札幌法務局に人権救済を求める申し立てを行った。9月7日付で札幌法務局は、「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田
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自民党の杉田水脈衆院議員がブログなどでアイヌ民族を侮辱的に表現した問題について、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田議員側に人権尊重への理解を求める「啓発」を行ったことが19日、分かった。法務局に人権救済の申し立てをしていた当事者らが明らかにした。...
神奈川県相模原市の障害者施設に元職員の男が侵入して45人を殺傷した「津久井やまゆり園事件」の直後、障害者が家族にいるRKB神戸金史(かんべ・かねぶみ)解説委員長がフェイスブックに書いた個人的な投稿は、大きな波紋を呼んだ。ネット上の拡散から本が出版され、歌となってユーチューブの動画が生まれ、さらにラジオやテレビのドキュメンタリーとなって全国で流れていった。事件から間もなく7年を迎える7月25日、神戸解説委員長がRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で思いを述べた。 「津久井やまゆり園事件」が起きたのは、2016年7月26日未明のことでした。あすでちょうど7年です。やまゆり園の職員だった植松聖死刑囚(事件当時26歳)は、重度の障害者を「心失者」と呼び、「生きている価値はない」として真夜中に刃物を持って侵入し、45人を殺傷した事件です。うち19人の方が亡くなっています。 (植松聖死刑囚
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2022年4月22日、東大和市にある小さな市民ホールに、500人以上が集まった。 訪れた人たちは泣いたり笑ったり、ときに悔しそうに、今はもういないその人の名を呼んだ。 保育所の園長、小学校の同級生は、「ひーちゃん」と。 高校時代に所属した合唱部の先輩は、「海老原」と呼び捨てに。 運動仲間でもある障害当事者の多くは、「えびちゃん」と親しみを込めて。 20年勤めた自立生活センターの同僚は、まるで家族のように「宏美」と。 その日は、前年12月24日に亡くなった海老原宏美さん(自立生活センター東大和理事長、享年44歳)のお別れ会だった。 撮影:土屋聡海老原さんは、重度の障害とともに生まれ、母・けえ子さんの強い信念のもと地域の小学校に通った。20代で人工呼吸器ユーザーとなり、介助者と全国を飛び回り(美味しい地酒を堪能しながら)、インクルーシブ社会の実現のために、人と人をつなぎ続けてきた。 たくさんの
2016年7月26日、相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件から7年となった26日、現場に再建された施設で追悼式が行われ、遺族などおよそ90人が参列しました。 まず黒岩知事が「犯人が口にした『意思疎通が図れない人間は生きている意味がない』という考え方が、いかに自分勝手で、でたらめで、間違ったものであるか。私たちは二度とこのような悲しい事件を起こさないようにしなければなりません」と式辞を述べました。 続いて黙とうが行われ、参列した人たちは静かに19人を悼んでいました。 このあと、事件の前から園で暮らしていた奥津ゆかりさん(54)が入所者を代表して、「私は会長として、園のみんなが困ったときや悩んでいるとき、相談して不安な気持ちを解決したいと思っています。19人の皆さん、これからも天国で私たちのことを見守ってください」と追悼のことばを述べました。 園
安倍晋三元首相銃撃から1年となり開かれた「安倍晋三元総理の志を継承する集い」の会場に入る昭恵夫人=8日、東京・元赤坂の明治記念館(萩原悠久人撮影) 安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃されて死去してから1年を迎えた8日、東京都内で行われた「安倍晋三元首相の志を継承する集い」での昭恵夫人のあいさつの全文は次の通り。 □ 本日は一周忌にあたり、呼びかけ人の皆さまに、このような素晴らしい会を開いていただき本当にありがとうございます。世界に咲き誇れ日本、安倍晋三元総理の志を継承する集い。全国各地から大勢の皆さまにご出席をいただき、そしてこの会を開いていただくにあたり、多くの皆さまにご尽力いただき、この会場のどこかでおそらく主人も喜んで、皆さんに感謝していることと思います。 一周忌にあたり今日は増上寺で法要が行われ、大勢の皆さまに参列をいただきました。 去年の今日のことを思い出すと、本当に朝から
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性的少数者の人権を擁護する宮崎県都城市の条例案に反対するチラシ。裏面には作成者として旧統一教会の男性信者の名前が書かれている 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の同性愛者に対する差別的発言などを日本語に翻訳した「宇宙の根本」を2002年8月に出版し、この頃から性的少数者の権利擁護に反対する活動を加速させた。宮崎県都城市で03年に成立した条例に全国で初めて明記された性的少数者の人権規定は3年後に削除。当時、信者らの反対運動があり、市長は現在自民党の安倍派所属の参院議員、長峯誠氏だった。【田中裕之】 「反ジェンダーフリー」と重なる動き 出版のタイミングは、国内の保守派を中心とした「反ジェンダーフリー」の動きと重なる。 当時、男女共同参画社会基本法が1999年6月に施行されてから3年あまり。性別にとらわれないジェンダーフリー政策を推進する動きが各自治体で盛んに
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