イギリス・ロンドン警視庁の組織風土の問題に関する第三者調査の報告書が21日公表され、大きな議論を呼んでいる。警察組織に人種差別やミソジニー(女性嫌悪)、同性愛嫌悪がはびこっており、女性や子供たちがないがしろにされていると強く非難している。
英国以外で英国王を元首とするのは14カ国あり、中米カリブ海地域にはジャマイカやバハマなど8カ国が集中している。8カ国はいずれも英国の植民地から独立しており、英国が関与した黒人奴隷貿易や経済的搾取といった負の歴史の影響も受ける。 英ITVニュースによると、このうちアンティグア・バーブーダのブラウン首相は11日、3年以内に立憲君主制を廃止して共和制を選択するかどうかの国民投票を実施する意向を表明。「敵対行為ではない。真の主権国家になるための最終ステップだ」と述べた。 米政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」によると、セントルシアにも同様に国民投票を目指す動きがあるという。VOAは、ジャマイカでは8月の世論調査で56%が英国王を国家元首とするのをやめることに賛成していたと指摘。「(多くの国で)女王の死は間違いなく転換点になる」とする識者の見方を伝えた。
ジャマイカの首都キングストンを訪問した英国のウィリアム王子とキャサリン妃(2022年3月22日撮影)。(c)Ricardo Makyn / AFP 【4月1日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)夫妻のカリブ海(Caribbean Sea)諸国歴訪は、祖母エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の在位70年をたたえる記念行事だった。だが、英国君主初の「プラチナジュビリー(Platinum Jubilee)」を英連邦(Commonwealth)諸国と共に祝賀するという計画は、すべて予定通りとはいかなかった。 ウィリアム王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は、英王室の富を築いた一因である奴隷貿易について謝罪し、過去の罪を償うよう求める声に直面した。 バハマ国家賠償委員会(Bahamas National Re
(右から)エリザベス英女王、ヘンリー王子、メーガン妃(2018年6月18日撮影、資料写真)。(c)John Stillwell / POOL / AFP 【3月10日 AFP】(更新)エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)の孫のヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)夫妻が英王室内での人種差別疑惑を明らかにしたことを受け、女王は9日、声明を発表し、王子夫妻が経験した苦難に悲しみを表明するとともに、深い懸念を示した。 女王は声明で、「王室一家全員が、ヘンリー王子とメーガン妃にとってこの数年がどれだけ厳しいものであったかの全容を知り、悲しんでいる。挙げられた問題、特に人種についての問題は懸念すべきものだ。回想の中には一部異なるものがあるものの、極めて真剣に受け止められており、王室により内密に対処される。ヘンリー
ヘンリー王子夫妻のインタビューについて報じる英紙(2021年3月9日撮影)。(c)Ben STANSALL / AFP 【3月9日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が、米テレビのインタビューで英王室内に人種差別があると訴えたことを受けて、メーガン妃の父親が9日、妃の発言には誇張があるとの見方を示した。 米CBSは7日、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏によるヘンリー王子夫妻のインタビューを放送。 これを受けて、メーガン妃と疎遠になっている父親のトーマス・マークル(Thomas Markle)さん(76)は英民放ITVのインタビューで、夫妻がオプラ氏に語った話は「あまりに大げさ」で、王子の祖父母のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)夫妻の年齢を考慮すれば「待
色づき始めた秋の森を抜け、波静かな入り江を渡り、スウェーデンの首都ストックホルムの中心部から郊外電車で30分ほど走ると、コンクリートの団地群が姿を現した。低所得の労働者が暮らす街ボートシルカだ。人口の約55%はシリア、アフガニスタン、インドなどからの移民やその子どもたちで、国籍は160にも及ぶという。 8月、ここで深夜に犬を散歩させていた12歳の少女が射殺され、社会を揺るがした。近くでは毎晩、武装した移民系若者らによると見られる発砲音が響いており、流れ弾を受けたと考えられた。一帯の治安は数年前から悪化し、「行けない地域」(no-go zone)と呼ばれていた。 コンクリートの団地が並ぶボートシルカの街並み この事件にとりわけ衝撃を受けたのは、ボートシルカで住民の交流の場となってきた「多文化センター」だった。問題を深刻に受け止めたスタッフのミカエル・モールベリさん(56)は、移民の代表者とと
「日本食」のはずが中華風に 英料理番組に批判殺到 2020年10月30日07時10分 英人気料理番組「ブリティッシュ・ベイクオフ」で、日本をテーマに出場者がつくったカレー味の「蒸しまん」(チャンネル4提供) 【ロンドン時事】英放送局チャンネル4の人気料理番組で、日本をテーマに料理の腕を競うはずが、出場者が中華風やインド風の料理をつくってしまい、批判が殺到する事態となった。英紙インディペンデントは「無知で差別的だ」との視聴者の声を伝えている。 7割超「強いアイデンティティー」 若い日系人意識調査 この番組は27日夜に放送された「ブリティッシュ・ベイクオフ」。アマチュアの料理人たちが毎週与えられたテーマに沿って料理をつくり、その出来栄えを競う。今回の放送では「日本」がテーマとなり、「蒸しまん」「抹茶ミルフィーユ」「KAWAII(かわいい)ケーキ」の三つが課題として設定された。 ただ、出場者の一
Hallie Rubenhold『The Five』 19世紀のロンドンで切り裂きジャックに殺された5人は売春婦、というのが事件当時からの通説だった。犯人の正体について書かれた本は無数にあるのに、彼女たちは「売春婦」で一括りにされてきた。著者は膨大な史料に当たり、壮大なノンフィクションで、メアリー・アン、アニー、エリザベス、キャサリン、メアリー・ジェーンをよみがえらせ、5人が娘であり妻であり母親であり姉妹であり愛人であり、何よりも人間であったことを教えてくれた。 売春婦ではなかったとしても(25歳のメアリー・ジェーンは正真正銘の売春婦だった)、皆ロンドン東部の貧民街で極貧生活を送っていたのだろうという思い込みはあった。確かに1888年当時、惨殺の現場となった東部ホワイトチャペル地区にいた彼女らは人生のどん底にいた。だが、メアリー・ジェーン以外の全員40代の4人は、過去を隠すためにスウェーデ
英ブリストルで、奴隷貿易商人エドワード・コルストンの像があった台座に置かれた黒人女性ジェン・リードさんの像。英国人アーティストのマーク・クイン氏制作(2020年7月15日撮影)。(c)GEOFF CADDICK / AFP 【7月16日 AFP】(更新)英国南西部ブリストル(Bristol)で15日、人種差別に反対するデモ隊によって先月引き倒された奴隷貿易商人像の台座に、当時のデモに参加していた黒人女性の像が設置された。設置は市当局の許可なく行われたため、像は翌日に撤去された。 この像は英国人アーティストのマーク・クイン(Marc Quinn)氏が、「黒人の命は大切(Black Lives Matter)」運動参加者のジェン・リード(Jen Reid)さんをモデルに制作したもので、拳を突き上げるポーズをとり、「力の高まり(A Surge of Power)」と名付けられた。 台座に立ってい
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