第2次大戦中の戦闘で損傷した日本海軍の零式艦上戦闘機の一部=知覧特攻平和会館/World Discovery/Alamy Stock Photo 鹿児島(CNN) 神風特攻隊と聞いて心に浮かぶイメージは、恐らく叫び声を上げるその顔をゴーグルで隠し、死への急降下を開始するパイロットの姿だろうか。 あるいは顔は全く浮かばず、ただ戦闘機1機が軍艦に突っ込むその状況かもしれない。 恐らくそれは、じめじめした半地下の掩蔽豪(えんぺいごう)で、自らの寝具に頭をうずめて涙に暮れる10代の少年の姿ではないだろう。 ましてや楽しげに子犬をなでる高校生たちでもないはずだ。このわずか数時間後、彼らが自分の体を焼き尽くしながら米軍の空母を沈める任務に就くとはとても思えない。 しかしこれらは紛れもなく、神風特攻隊員の素顔の一部だ。鹿屋航空基地史料館と知覧特攻平和会館の館内の壁は、彼らの写真で覆われている。いずれの施