新型コロナウイルスの「5類」移行に伴う感染防止対策としてのマスク着用の在り方について、新たな政府指針案が9日、分かった。乗客がおおむね全員着席可能な新幹線や高速バスなどは外すことを認める一方、通勤ラッシュ時や混雑した電車・バスなどに乗車する際は着用を推奨する。学校教育活動では、着用を求めないことを基本とする。新指針の適用時期は3月中旬を軸に調整しているが、小中高校などの卒業式は、適用前でもマスクなしを容認する。 岸田文雄首相は新指針の具体的な適用開始日について、2月10日の政府対策本部で決める方針だ。 政府は先月末、原則屋内での着用を求めてきたマスクについて、5月8日の「5類」移行に先立って基準を緩和する意向を表明。屋内外を問わず、マスク着用を個人の判断に委ねる基本方針を決めた上で、具体案を検討してきた。 新たな指針案では、子供のマスク着用に関して「健やかな発育を妨げないよう配慮が重要だ」