「早く妻がおるとこに行って謝りたい。一日も早く行きたいです」40年連れ添った妻を殺害した罪に問われている75歳の男は、法廷で涙ぐみながら声を震わせ、こう証言した。近所では「仲の良い普通の夫婦」と認識され…
2022年4月22日、東大和市にある小さな市民ホールに、500人以上が集まった。 訪れた人たちは泣いたり笑ったり、ときに悔しそうに、今はもういないその人の名を呼んだ。 保育所の園長、小学校の同級生は、「ひーちゃん」と。 高校時代に所属した合唱部の先輩は、「海老原」と呼び捨てに。 運動仲間でもある障害当事者の多くは、「えびちゃん」と親しみを込めて。 20年勤めた自立生活センターの同僚は、まるで家族のように「宏美」と。 その日は、前年12月24日に亡くなった海老原宏美さん(自立生活センター東大和理事長、享年44歳)のお別れ会だった。 撮影:土屋聡海老原さんは、重度の障害とともに生まれ、母・けえ子さんの強い信念のもと地域の小学校に通った。20代で人工呼吸器ユーザーとなり、介助者と全国を飛び回り(美味しい地酒を堪能しながら)、インクルーシブ社会の実現のために、人と人をつなぎ続けてきた。 たくさんの
「店も厳しいから、少し休んでもらえないか?」 2020年3月、Aさん(69歳)が7年近く勤めてきたレストランはコロナ禍にあえいでいた。勤務日数は3分の1に減らされ、月13万円ほどあった収入は3万円に。休業補償は受けられなかった。 Aさんは現在賃貸住宅に一人暮らし。介護保険料などを引かれた後の年金5万円はほぼ家賃に消える。就労収入がなかったらたちまち生活が立ち行かなくなってしまう。勤務日数を増やせないか職場と交渉しながら、新たに就職活動を始めざるをえなかった。 Aさんは10代の頃から現在まで1人で生計を立ててきた。会社事務員、ピアノ講師、レストランの調理場など、非正規雇用や個人事業主の期間も長かったが、仕事をしていない時期はなかったという。 「まさか自分が、という思い」 「経験がある飲食業を中心に20件以上に履歴書を送りましたが、短時間の仕事すら見つかりません。求人が出ているところに電話して
過労流免許義理許 薮右衛門 @a_quack_doctor 俺が消化器に変わりたての時、胃癌のStage4の50代の国保区分の女性が居た。 彼女は散財で色々有って借金をめちゃくちゃ抱えてた。 それでも「死にたく無い」と涙ながらに訴えるので、人権主義的な上級医に相談して何とか破産手続きと生保申請をしてケモ導入を予定してた。 2022-03-11 14:18:41 過労流免許義理許 薮右衛門 @a_quack_doctor しかし、まぁステップは簡単で無く借金の総額もよく分からないから中々に事がスムーズに進まない。 その時に選別主義医がこの事を知って「困ってるなら僕が見てあげるよ」と、担当の交代を申し出た。 無碍に断るのも憚られて返答に困ったものの、彼の押しで彼に担当が変わった。 2022-03-11 14:18:41 過労流免許義理許 薮右衛門 @a_quack_doctor そのあと、彼は
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事件現場となった一戸建ての玄関先には植木鉢が荒れたまま放置されていた=神戸市須磨区で2020年10月23日午後4時53分、春増翔太撮影 黒髪をキュッと結んだポニーテール。白いブラウス。顔を上げた小柄な女性(22)は、年齢より幼く見えた。 9月、神戸地裁。幼稚園教諭だった女性は、初めて法廷に立った。同居していた祖母(当時90歳)の殺害を認め、「介護で寝られず、限界だった」と語った。親族から介護をほぼ1人で背負わされ、仕事との両立に苦しんだ末のことだった。 なぜ、社会人1年目の女性は「大好きだったおばあちゃん」を手にかけるまで追い詰められたのか。裁判を傍聴し、関係者への取材を重ねた。【韓光勲、春増翔太】
難病の女性患者が殺害された事件をめぐって、7月23日に2人の医師が逮捕されました。この事件を受けて、一部の政治家が、安楽死や尊厳死の議論を呼びかけはじめたことについて、コメントを出します。 まず第一に書いておかなければならないことは、逮捕された医師は「優生思想的な主張を繰り返し、安楽死法制化にたびたび言及していた」と報じられているのであり(7月23日京都新聞)、これに従えば優生思想を持つ人間が嘱託殺人の疑いで逮捕されたということで、こういった事件をもとに政治家が安楽死や尊厳死の議論を持ち出すのはどういう神経をしているのかということです。どういう人権意識を持ち、どういう社会観を持っているのかということです。 そして第二に、政治家は、安楽死や尊厳死の持つ公的な性格に自覚的であるべきということです。 安楽死や尊厳死というのは、一見して自己決定権に関する個人の問題であるようです。しかし、それらがも
元日の夜、東京・足立区西新井の静かな住宅街で、救急車の赤い警光灯が不穏に瞬いていた。狭い路地の奥に佇む古びた一軒家から搬送されたのは、生後間もない女の子の赤ちゃん。その体重は、約1350グラムしかなかった。 ◆◆◆ 「子供が動かなくなりました――」 1月1日、自ら119番通報した池田知美(31)は、翌2日、保護責任者遺棄致死容疑で、警視庁西新井署に逮捕された。 「救急隊が駆けつけた時、嬰児はすでに心肺停止の状態だった。池田は昨年12月28日の朝7時頃、自宅の浴室で嬰児を産んだとされるが、病院に連れて行くこともなく、自宅2階のベッドに放置していた。父親については『以前の交際相手ではないか』と話している」(捜査関係者) 逮捕後、池田は容疑を認め、こう供述したという。 「病院に連れて行くお金がなかった。周囲に相談できる人もいなかった」 池田は医療ケアが不可欠な低体重のわが子を置き去りにし、アルバ
ハフポスト日本版ニュースエディター。 関心分野は医療、介護、性について、選択的夫婦別姓、動物など。あとアニメとマンガが好き。
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