学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省は23日、衆院予算委員会理事懇談会に、同省近畿財務局と学園側との交渉記録を提出した。昨年2月下旬以降の国会答弁との関係で、決裁文書を書き換えたのと同様に「交渉記録の廃棄も進めた」と明らかにした。佐川宣寿前国税庁長官は理財局長当時、法令に基づき適正に廃棄したと答弁していたが、財務省が組織的に隠蔽を図った実態が浮かび上がった。 財務省が提出した交渉記録は2013~16年のもので900ページ以上。15年11月に安倍昭恵首相夫人付の政府職員だった谷査恵子氏が同省とやりとりしたことが記されていた。