財務省、追い込まれ処分=事態収拾見通せず 財務省は、福田淳一前事務次官がセクハラ行為を働いたと認め、処分に踏み切った。事実認定の前提としてきた被害女性からの聴取が実現しないまま、批判の高まりを受けて方針転換を余儀なくされた形だ。しかし、被害女性側や野党から理解を得るには至らず、事態の収拾は見通せない。 財務省の発表全文 「省全体の綱紀に責任を負う次官がこのような問題を起こし、誠に遺憾だ。深くおわびする」。矢野康治官房長は27日午後の処分発表の会見で、2週間前の疑惑発覚以降初めて謝罪、約10秒間にわたって深々と頭を下げた。 財務省は20日、福田前次官がセクハラの事実を否定しているとして、被害女性の勤務先であるテレビ朝日に調査への協力を要請。同社は調査を担当する弁護士事務所と同省の関係が不透明だとして質問状を提出し、事態はこう着状態に陥っていた。麻生太郎財務相も27日朝の記者会見で「セクハラの