本年に開催するはずだったオリンピックに向けて、再開発が各所で行われた東京。 渋谷などの大都市では、インバウンド目当ての大型商業施設が立ち並ぶようになり、風景が一変した。大型商業施設のなかには文化的な意義を問われ、ディストピア的な内容だと揶揄されるものも出てきている。どういった商業施設が未来を紡ぐのか。文化とは一体何なのだろうか。ユートビアとは?そもそも文化とは……? そこで、文化的な大型商業施設とはなんなのか。今一度問い直すために各界の文化に詳しい方々に意見をもらった。 編集:高岡謙太郎、FNMNL編集部 路地を作る(樋口恭介) 空き地を不法に占居する。筋肉自慢の男たちを数人集める。山に入り木を切り倒し空き地へ運ぶ。あるいはそんな回りくどいことをせずとも、廃墟があればそこを占居してもいい。空き地は広ければ広いほどいい。廃墟は大きければ大きいほどいい。とにかく何より場所を作る。私たちによる私
御厨貴『権力の館を歩く』(毎日新聞社, 2010年/ちくま文庫, 2013年)──今回の建築討論の特集では「都市と政治──「壁」と「広場」から見えるもの」をテーマにしています。世界が「接続」から「分断」へと向かっているような空気感が、2010年代後半からみるみるうちに可視化されてきたという危機感が、このような特集を組まなければいけないと思った背景にあります。 御厨先生は『権力の館を歩く』や、まとめられた『建築と権力のダイナミズム』において、「建築と政治」の関係を多様な形で問われておられます。その延長線上のひとつとして、今回「都市と政治」の関係について、可能であれば「広場」と「壁」についても触れてお話頂ければ幸いです。 「壁」のない東京における「所払い」と「入府税」御厨:趣旨はわかりました。その「広場」と「壁」という話を聞いてすぐに思ったのは、自由民権運動のことです。自由民権運動っていうのは
渋谷にラブホテル街が生まれた理由、知っていますか?最近はちょっとディープなお洒落スポットのイメージが強い渋谷・円山町。けれどひと昔前までは円山町と言えばラブホテルと相場が決まっていました。約300軒を数えるというソレ用のホテルは、なぜこのエリアに集まってきたのでしょう? CREDIT :文/木村千鶴 写真協力/(株)アミー東京デザインルーム 取材協力・監修/金益見 FEATURE:特集STAY&TRAVEL大人のシブヤ渋谷区 渋谷の道玄坂を登った右側のエリア、住所でいえば円山町と道玄坂の一部は最近“裏渋”とも呼ばれ、レストランやBAR、ライブハウス、クラブなどが集まるお洒落スポットとして人気を集めています。 とはいえ、円山町と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、やはりラブホテルではないでしょうか。いまも約300軒のラブホテル(として使われる施設)が軒を連ねます。 この地区は、かつて料亭や割烹など
芸術、文化の発展・繁栄に力を注ぐ、世界の「アートパトロン」に贈られるモンブラン国際文化賞の2018年は、日本からは、寺田倉庫が選ばれた。法人格としての受賞は日本初で、倉庫企業がアートパトロンというのも極めて異色だ。 背景には、老舗の倉庫業から、現代アートの支援や発信を掲げる高付加価値の保存・保管ビジネスにシフトした、寺田倉庫のダイナミックなビジネスモデルの転換がある。 Business Insider Japanは、変革の立役者である中野善壽社長の単独インタビューを実現。7年前の就任以来、ビジネスによってアートを支えてきた思いと、その先に描く未来を聞いた。 東京湾に流れ込む運河を臨む、ウォーターフロントの天王洲エリア。8月上旬、運河沿いの寺田倉庫本社7階にある、広大なスペースを訪ねた。 打ち放しのコンクリートの壁と高い天井で造られた、無機質な空間は、演出次第でその姿を自在に変え、アートや企
「日本は諸外国に比べて遅れている」と昨今よく耳目にする気がします.日本で生きている実感レベルでも,たしかに日本は「遅れている」とそれなりに思うのですが,ずっと違和感がありました.日本は「EU」とか「アメリカ」とか「カナダ」とか「中国」といった,特定の海外の国や地域から遅れている,という理解は妥当なんだろうかという違和感です.これは空間の水平的な差異に着目する枠組みで,日本は水平的に遅れているという理解です.しかしあまり知られていませんが,空間には垂直的な差異もあります. --- いま世界で起きている大きな動きは,グローバルな空間とローカルな空間との垂直的な乖離です. --- ニクソン・ショックによる変動為替相場制の成立は冷戦崩壊に先んじて金融革命を引き起こし,国家間,地域間の相互依存的で不安定なグローバル金融ネットワークが形成され,金融の情報化とあいまって,カネが世界中を飛び回るマネーフロ
このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 地域経済プログラム (第四期:2016〜2019年度) 「経済集積の空間パターンと要因分析のための実証枠組の構築」プロジェクト 日本における都市化は1970年代までに一段落し、以降は、近隣都市圏群の合併吸収により都市が巨大化する次の段階に移行した。1980・2010年の両時点において存在する都市圏については、人口の平均成長率が24%で、全国人口の成長率9%と比べて大幅に増加している。図1に示すように、都市圏間の人口成長率のばらつきは大きく、それは新幹線・高速道路網などの
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あちらこちらから、ポケモンGOを禁止せよと言う声が聞こえる。この場所はポケモンを捕まえるための場所ではない、あの場所の雰囲気にポケモンは相応しくない、など。 言いたくなる気持ちも分からないではない。駅にポケモンが出たら、転落事故の可能性があるだろう。公園にポケモンが出たら、本来公園で遊ぼうと思っていた人には邪魔だろう。住宅街にポケモンが出たら、住民には不審者がたむろするように感じるだろう。そしてもちろん大学はポケモンで遊ぶ場所ではない。 でも敢えて言いたい。ポケモンGOを解放せよ、と。高々その土地の管理権があるとかで、バーチャルな世界まで管理できると思うなよ、と。 もちろん、ポケモンGOは危険なゲームだ。歩いていると突然ポケモンが飛び出してくるので、Ingressと比較しても、歩きスマホを誘発しがちなデザインになっている。開発企業は、より安全に利用できるための施策を考えるべきである。 また
ニューヨーク公共図書館の公式 YouTube チャンネルは面白いインタビュー動画をときどき公開するが、ウィリアム・ギブスンが「サイバースペースと人工記憶」というお題で語る動画が公開されている。 William Gibson & James Gleick: "Cyberspace & Prosthetic Memory" | LIVE from the NYPL - YouTube なんでかと思ったら、昨年秋に彼は長編小説『The Peripheral』を発表してたのね。 The Peripheral 作者: William Gibson出版社/メーカー: Berkley発売日: 2014/10/28メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る The Peripheral (English Edition) 作者: William Gibson出版社/メーカー: Berkley発売日
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