今回の金融危機の中心にある問題の一つがCDOなど証券化商品の流動性欠如と価格下落であることはご存知のとおりですが、CDO内部では投資家による「階級闘争」が始まっているという記事がFTに書かれていました(4月15日付け”’Tranche warfare’ breaks out over CDOs”) ご存知のとおりCDOなどの証券化商品は多数のアセットをプールにしてそこからのキャッシュフローを束ねて投資家に分配するものです。一般にいくつかのTranche に分けられ、上位のもの(最上位はSuper-senior)は下位のものより優先的に定額のキャッシュフローの配分を受けられ残余財産分配においても当然優先します。言い換えれば上位の投資家は下位のTrancheの投資家が先に損失をかぶってくれるために安全性が高いとしてAAAなどの高い格付けを得ていたわけです。気をつけなければいけないのはシニアと称