イスラエルとハマスの衝突の根幹にあるパレスチナ問題。これは「イスラム教徒とユダヤ教徒の宗教対立」ではありません。中東情勢の複雑な過去、背景をわかりやすく解説する話題の書籍『なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル』より、一部を抜粋してお届けします。 パレスチナ問題の発端は、パレスチナに既に生活していた「パレスチナ人」とヨーロッパから移住した「ユダヤ人」との紛争パレスチナという土地はあるが、パレスチナという国はない。そこにあるのは、イスラエルという国とガザ地区と、ヨルダン川西岸地区である。なぜ地名はあるのに、その地名の国がないのか、本章ではそのいきさつを語ろう。 「2000年にわたるイスラム教徒とユダヤ教徒の宗教対立」、そうした言葉で語られることの多いパレスチナ問題。しかし、この説明は間違いである。なぜならば、イスラム教が成立したのは600年代である。つまり、7世紀であり、その歴史
イスラエルはなぜイランを極度に敵視し、恐れるのか。イラン研究の専門家として知られるイスラエルのシンクタンク「国家安全保障研究所」のラッズ・ツィムツ研究員は2021年4月の毎日新聞のインタビューで「イランが核を保有すれば、新たなホロコーストが起きる恐れがある」と、ユダヤ人が抱く心理を説明していた。【聞き手・三木幸治】 【写真まとめ】爆音、閃光…イスラエル迎撃の様子 ――イラン核施設への攻撃のほか、イスラエルは2020年もイランの核科学者を暗殺したとされます。なぜ極度に敵視するのでしょうか。 ◆その答えは、イランがイスラエルを「滅ぼそうとしているから」です。イランは1979年のイラン・イスラム革命で、イスラム教シーア派の法学者が支配する体制となり、シーア派の教えを近隣国にも広めようとしています。彼らはユダヤ人が多数を占めるイスラエルが「国家として存在する権利」を認めていません。イランにもユダヤ
イスラエルがイランに報復を仕掛けたとされる攻撃をめぐり、イランのアブドラヒアン外相は19日、米NBCのインタビューで「昨夜の攻撃は空爆ではない。ドローン(無人機)ではなく子どものおもちゃのようなものだった」と述べた。 【図】中東で何が起きている?イスラエルがイランに攻撃か そもそも解説 攻撃の背後にイスラエルがいるとの認識は示さなかった。そのうえで「イスラエルが我が国の利益に反する新たな冒険主義をとらない限り、我々は新たに反応することはない」とした。同時にイスラエルがイランに対して決定的な行動をとった場合、迅速かつ最大限の対応をとり、イスラエルは後悔することになるだろうと警告した。 また、イラン国営プレスTVが伝えたところによると、同外相は19日に受けた攻撃で「死傷者や被害は出ていない」と述べた。
イスラエルが19日(米東部時間18日)に実施したとされるイランへの「報復」について、米政府がほぼ沈黙を保っている。米紙ワシントン・ポストによると、バイデン政権は政府機関に公の場で今回の攻撃について話さないよう指示しているという。事態を沈静化させ、イラン、イスラエル両国による報復の連鎖を防ぐ狙いがあるとみられる。 【写真】イスラエル総保安庁の拷問方法「バナナ」 「米国はいかなる攻撃にも関与していないということ以外は、何も話すつもりはない。緊張緩和に集中している」。ブリンケン国務長官は19日、訪問先のイタリアで開いた記者会見で、イスラエルによるとみられる攻撃について詳細な説明を拒んだ。オースティン国防長官は19日、イスラエルのガラント国防相と電話で協議。だが米国防総省が出した声明は「地域の安定への取り組みのほか、パレスチナ自治区ガザ地区の最新情勢、人道支援を加速させるための方策について話し合っ
[エルサレム 14日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は14日、イランが発射した300超のドローン(無人機)とミサイルのほぼ全てを撃墜したと国軍が発表したことを受け、勝利を収めると表明した。 イランは13日、今月初めにシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺がイスラエルによるとみられる攻撃を受けた報復として、イスラエルにドローンとミサイルを発射。中東地域の紛争が拡大する懸念が高まっている。 もっと見る イスラエルのネタニヤフ首相(写真)は14日、イランが発射した300超のドローン(無人機)とミサイルのほぼ全てを撃墜したと国軍が発表したことを受け、勝利を収めると表明した。写真はエルサレムで2月撮影(2024年 ロイター/Ronen Zvulun)
シオニストとは、ユダヤ人としての国家をかつてユダヤ人の国家が存在した土地に建設しようとする近代的ユダヤ人の運動「シオニズム」を信奉する人々を指す言葉です。このシオニストという言葉がヘイトスピーチに該当するかどうかについて、FacebookやInstagramを運営するMetaが検討中であることが明らかになりました。 Meta Considering Increased Censorship of the Word “Zionist” https://theintercept.com/2024/02/08/facebook-instagram-censor-zionist-israel/ Inside Meta, a debate over when the word ‘Zionist’ is hate speech - The Washington Post https://www.was
起業家のイーロン・マスク氏が、みずからが所有する旧ツイッターのXで反ユダヤ主義とされる投稿に賛同するコメントを掲載し、アメリカメディアによりますと、これまでにアップルやIBMなど複数の企業がXへの広告の掲載を見合わせるなど、波紋が広がっています。 イーロン・マスク氏は今月15日「ユダヤ人コミュニティは、自分たちにはやめてほしいと言ってきた憎悪をそのまま白人に向けている」とある人物がXに投稿したのに対して賛同するコメントを掲載しました。 これについて、ユダヤ教の聖職者などでつくる団体が16日「こうした投稿はユダヤ人を危険にさらす」と批判しました。 さらにこの日、メディア監視団体「メディア・マターズ」が、XでアップルやIBMなどの企業の広告がナチスやヒトラーを賛美する投稿と並んで表示されていると指摘しました。 アメリカのメディアアクシオスによりますと、これらの動きを受けてアップルやIBM、ディ
ガザ地区南部のハンユニスにあるナセル病院で24日(現地時間)、爆撃の被害者たちが治療を受けるのを待っている=ハンユニス/AFP・聯合ニュース 残酷なニュースが続いたある夜遅く、親しい活動家からメッセージが届いた。かなり緊急のようだった。イスラエルの植民地支配に反対し、パレスチナの苦しみを知らないわけではないが、民間人虐殺を行ったハマスのせいでパレスチナを支持できないという人々に、何と言えばいいのかという質問だった。「イスラエルも悪いが、パレスチナも悪い」という両非論に向き合うのは初めてではなかった。平和と人権という価値の前では、どちらも間違っているということだ。 このすべての事態がきれいな真空管の中で起きているなら、そのような意見にも一理あるかもしれない。イスラエルが殺害した民間人の数がはるかに多いという事実を伝えたいわけではない。マスコミの接近が難しく、フェイクニュースが飛び交っているか
アメリカ・ミシガン州で、ユダヤ教の礼拝所の代表が刃物で刺し殺され、警察は犯人の行方を追っている。 【画像】殺害されたサマンサさんと、代表を務めていた礼拝所 ミシガン州デトロイトで21日早朝、地元でユダヤ教の礼拝所の代表を務めるサマンサ・ウォールさんが自宅前で倒れているのが見つかり、現場で死亡が確認された。 ウォールさんの身体には複数の刺し傷があり、血痕が自宅の中まで続いていたことから、警察は、ウォールさんが自宅内で何者かに刺されたとみて捜査を始めた。 パレスチナ自治区のガザを実効支配する、イスラム組織「ハマス」とイスラエルとの交戦が激しさを増す中で、警察は、犯人の割り出しを進めるとともに、ヘイトクライムの可能性についても調べる方針。
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