安倍晋三元首相の国葬が27日午後、東京都千代田区の日本武道館で行われる。 岸田文雄首相の判断で実施を閣議決定してから2カ月余りが経過する中、賛否をめぐる論争は拡大。政府は葬儀を厳粛に執り行いたい考えだが、世論の対立を際立たせかねない懸念がくすぶる。 【写真】安倍晋三元首相の国葬を控え、首都高速道路で不審物の捜索をする警視庁の警察官 式典は午後2時から。国内各界、外国の代表約4300人が参列する予定だ。これに先立ち26日からは、ハリス米副大統領ら各国要人の訪問に合わせて、警備強化のため首都高速や都心の一般道路で一部交通規制が敷かれる。 葬儀委員長を務める首相は米ニューヨークでの22日の記者会見で、「一連の行事が敬意と弔意に満ち、わが国への信頼を高めるものになるよう全力を尽くす」と表明。引き続き丁寧な説明に努め、幅広い理解を求めていく考えを示した。 だが、国内の反対論は強まる一方だ。報道各社の