さて、以前のエントリーで予告していたので、有機農産物などのいわゆる「自然な」農作物が美味しいと言われるわけを考えてみたい。ちなみに言っておくが、この原稿は数日前から書き始めていたので友人がブログで味覚に関するエントリーをあげていたのを見たから書いたのではない(笑)。 有機、無農薬を標榜して農作物を栽培している生産者は「うちの野菜はよそとは違うで。試しに食べてみ」などと良くいう。「みんなが美味いって言うてくれるで」とも。そう言う経験的事実から自信を持っている人が多いようだ。しかし、本当に有機質肥料と無農薬の組み合わせであれば美味しいものができるのだろうか? いくつか考えられることがあるが、順に考えてみたい。 1 本当に美味しい 本当に美味しいとしたら、どういう理由があるだろうか。まず、健全に生育しているからと言うのから考えてみよう。有機質肥料栽培であれば、土壌の微生物が健全に増殖し、土壌の物