自分が誤っていると悟ったなら、躊躇なく、すぐ改めるべきです。いたずらに体面や人のおもわくを考えて、改めるのを恐れてはいけません。 過ちについての格言も中国の故事のなかに多く見られます。関連のあるものを二・三あげてみましょう。 「過ちて改めざる、之を過ちと謂う」 「小人の過ちは、必ず文る」 「過ちは好む所にあり」 まず、表題の語句は、論語・学而にみえるもので、「己に如かざる者を友とするなかれ、過ちては則ち改むるに憚るなかれ」と続きます。 つまり、「自分より劣っていると思われるものと、いい気になって交際していてはいけない。また、間違ったと気付いたらすぐ改めた方がよい」といっているのです。 また、「過ちを改めないのが過ちなのであるから、過失をおそれるより、過ったらそれを是正しない態度の方が問題です」「凡人は得てして、過ったときなんとか弁解したり、とりつくろうように行動するものです」「失敗は、得て