「平成の大遷宮」効果に沸く出雲大社(島根県出雲市)正門前に今春、スターバックスコーヒーが出店する。日本人の心の故郷にやってくる“欧米文化の象徴”という話題性の一方、スタバにまつわる山陰の因縁も注目を集めている。島根、鳥取はスタバの都道府県別の店舗進出で46番目のいすを争った間柄で、昨年島根に店舗ができた結果、鳥取は唯一“スタバがない県”となった。山陰2号店も再び島根となり、鳥取は複雑な思いのようだが、独自のコーヒー文化が根付く土地だけに地元では「出店する時は覚悟して来い」といった声も。山陰の地で再燃した“スタバ騒動”の行方は-。(山崎泰弘、坂下芳樹)遷宮効果…出雲大社のブランド力を欧米文化の象徴も認めた 「自然と文化が融合した『出雲』のブランド力に魅力を感じた。世界で1番良い店を作りたい」 出店発表のため、昨年12月上旬に出雲市を訪れたスタバの店舗開発担当、松村壱仁執行役員はこう語った。