「コマツ・ショック」はもう2度と起きないのか――。コマツが変調をきたしている。3カ月前には業績の大幅な下方修正で、株価急落に見舞われた。ハイテク装備の建設機械からビッグデータを集め、世界経済の行方まで予測する姿は「未来の製造業」とまで称賛されてきた。何がコマツの千里眼を曇らせたのか。「商談は、国全体でも数件しかない」コマツ社長に大橋徹二が就任して半年ほどたった昨年の初秋。コマツ経営陣は焦りを
1995年から2011年にかけて、男性雇用者数が景気の変動に合わせ増減しているのに対し、女性雇用者数はあまり影響を受けず右肩上がりで増加 イラスト/坂従智彦 昨年来、「男性不況」という言葉が話題に。男性不況とは、男性向きの仕事が減り、女性向きの仕事が増えた結果、労働力を中心として“男性の価値”が相対的に低下した状況のこと。日本はしばらく前から“男性不況化”が徐々に進んできたようだが、どうしてそんな事態に陥ってしまったのか? 【大きな写真や図表をもっとみる】 「円高対策やコスト削減のために製造業が海外生産へとシフトし、男性を必要とする国内の職場―工場などが減ってしまったことが主要因です。そのせいで男性の雇用が減り、男性失業率が上がってしまいました。一方、高齢化にともない、病院や介護施設など医療・福祉系の求人が大幅に増えています。これらの現場の主戦力は女性のため、労働市場における女性の需要
パナソニックやソニー、シャープなど日本の製造業を代表する企業が苦しんでいる。日本の製造業はグローバルに市場が広がる中、徐々に競争力を失いつつある。そのような状況において、日本はあわてずに長期的ビジョンを持って製品開発に望むべき、そしてその製品開発において積極的に数学を活用すべきと説く。近著『とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学』では、製品開発の現場で使いやすい各種の公式を紹介、それらを応用するためのコツを紹介した。日本の製造業が再び輝きを取り戻すためのヒントを聞いた。 (聞き手は木村 知史) ものづくりの現場に数学を活用しようと呼びかけています。その真意はどこにあるのでしょう。 西成:私は常々「純粋数学を産業に応用したい」と言っています。その甲斐あって、現在では多くの企業と共同研究を一緒に手がけさせてもらい、その中で議論させてもらっています。ものづくりの現場も理解しているつもりです。 現在
前回紹介したニューヨークタイムズの記事によれば、iPhone用の強化ガラスを生産したのは、161年の歴史を持つアメリカのコーニング社だ。 同社で生産されるのは大きなマザーガラスだから、これを小さなiPhoneに組み込むには、画面のサイズに合わせて正確にカットする必要がある。ところが、これは技術的に極めて難しい作業だ(そのため、携帯電話ではガラスを用いていなかった)。そして、広大な工場施設と、多数のミドルレベルの技術者が必要になる。アメリカでそれをやろうとすると、大変なコストがかかる。 この難問をアップルが検討していたところに、中国の工場から生産の提案が届いた。早速アップルの担当者が現地に視察に出向くと、すでに新しい工場棟が建築中だった。倉庫には試作品の山があった。工場には寮があり、エンジニアを24時間使える体制が出来ていた。 「もし注文をくださるなら、この工場で直ちに生産します」。こ
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