女性は「産め、働け、育てろ、介護しろ」というのか? 安倍政権は「1億総活躍社会」実現の緊急対策をまとめた。 1億総活躍社会の狙いは、日本の構造的な課題である少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持し、強い経済を実現することにある。 それを達成するためにアベノミクス第二ステージと位置づけた新・3本の矢を打ち出した。 3本の矢の的となるのが、2020年を目途に、 ・名目国内総生産(GDP)600兆円 ・希望出生率1.8 ・介護離職ゼロ ――の3つだ。 だが、2014年度は次のような結果だ。 ・名目GDP491兆円 ・合計特殊出生率1.42 ・年間の介護離職者数は約10万人 20年あまり続く低成長と加速する少子高齢化の流れを跳ね返そうとする大胆な目標であるが、メディアや有識者からは早くも実現は不可能との指摘が相次いでいる。 たとえば、希望出生率1.8の実現。この1.8の根拠は、 (1