熊本労働基準監督署(以下労基署)は19日、肥後銀行および同行取締役執行役員(56)、部長(54)、副部長(52)を違法な長時間残業をさせた労働基準法違反の疑いがあるとして熊本地検に書類送検した。 同行の労使協定上では残業は1日5時間45分まで、1カ月45時間までと定められていたが、労働基準監督署(以下、労基署)の調べによると昨年の7月から9月までの間で、1日当たり最大で12時間40分、1カ月あたり最大162時間もの残業をさせていた疑いがあるという。労基署によると、違反の程度や遵法意識の高低をかんがみて、今回は送検に踏み切ったとしている。 同行では残業は自己申告によるものを基準に残業代の支払いなどの処理をしていたが、今回発覚したケースの場合は実際よりも短い残業時間を報告していたという。 肥後銀行は「書類送検に関しては間違いない。書類送検された事実は真摯に受け止めている。世間様にご迷惑をおかけ