東日本大震災の津波で流されて太平洋を漂流したとみられるサッカーボールが、5千キロ以上離れた米アラスカ州で見つかり、持ち主は岩手県陸前高田市で被災した高校2年、村上岬さんであることが22日、分かった。 ボールが見つかったのは、アラスカ沖の太平洋にあるミドルトン島の海岸。米海洋大気局(NOAA)が公表した。現地に住む男性が3月、浜辺を散歩中に発見したという。同局によると、持ち主に返還されれば、津波で流失した物が戻される初めてのケースになるという。 ボールには「2005・3 長部小3年より」と書かれ、「祐輝」「明紀」「俊輔」と名前が寄せ書きのように並んでいた。村上さんが小学校3年の時に転校する際、同級生から贈られたものとみられている。米アラスカ漂着ボール 「すぐに返したい」と発見男性