ここのところ、韓国の大統領問題がかまびすしい。朴槿恵(パク・クネ)大統領のスキャンダルが次々と暴露され、退陣要求デモが相次ぎ、このたび2016年11月29日、ついに条件付きの“辞意”を表明しました。もしこのまま任期途中で辞任すれば、1987年の民主化後、初めてのことになる“歴史的事件”です。 しかしながら、「後出しジャンケン」のようで恐縮ですが、朴大統領がまだ国民から高い支持を受けていたころから、彼女の末路がこのようになるだろうことは筆者には想像ついていました(実際は「後出しジャンケン」ではなく、私の講義の中ではその点についてつねづね発言していたのですが)。 ただ、これは自慢するような大層なことではなくて、「歴史を知ることで、先が読めるようになる典型例」といってよく、韓国の歴史を少しでも知っている者になら、誰にでも想像がつく程度のものです。 というのも、朴槿恵大統領に限らず、韓国の大統領は