Intelは2022年8月30日に開始した「Pathfinder for RISC-Vプログラム」を中止した事を公開した(Photo01)。 Photo01:筆者の手元に届いたメール。筆者はプログラムに登録していた すでに同プログラムのWebページにも、同じ文面が掲載されている。 元々Pathfinder for RISC-VはRISC-VベースのASICをIFS(Intel Foundry Service)で簡単に構築する事を目的としたものであり、Professional EditionとStarter Editionの2つが用意される。Professional Editionは有償のもので、これに参加することで、 CPU IP:Andes AX45MP&NX27V、Codasip Group L31/MIPS eVcore I8500&P8700、OpenHW Group CVE4&C
(雑に書いている戯言であることを最初に断っておきます。あくまで個人の感想です。) 実は私は今までRISC-Vには懐疑的だったのですが、最近の状況を知って考えを改めました。 RISC-Vとは RISC-V(リスク ファイブ)とはオープンソースライセンスで提供されている命令セットアーキテクチャ (ISA)です。 研究にも使うことができるし、実際に多くの半導体メーカーがこの仕様に基づいたCPUを開発、出荷しています。 多くのオープンソースのOSやツールチェインもすでにRISC-Vに対応しています。 私が懐疑的だった理由 RISC-Vはオープンソースであるゆえ、自由に拡張することができます。そのため様々な派製品が登場しています。シンプルな組み込み用のマイクロコントローラからパソコン用、サーバ用、HPC用など広い分野に渡ります。 かつてRISCの考え方にもとづいて開発されたMIPSというCPUがあり
Googleが命令セットアーキテクチャ「RISC-V」に最適化したAndroidの開発を行っていることが分かりました。2022年12月開催のサミット「RISC-V Summit」に登壇したGoogleはRISC-Vを「ティア1(最優先)のプラットフォーム」と見なすことを望んでいますが、実現には数年かかるという見方を示しています。 Google announces official Android support for RISC-V | Ars Technica https://arstechnica.com/gadgets/2023/01/google-announces-official-android-support-for-risc-v/ Keynote: The Android Open Source Project and RISC-V - Lars Bergstrom, Go
RISC-Vの進化を牽引するEsperantoの挑戦。シンプルなアイデアと実装の困難さ―Dave Ditzelへのインタビュー 2022年8月、2年半ぶりに渡米した際にAIアクセラレータを開発する企業を2つ訪問しました。1つは前回記事のCerebras Systems、そしてもう1つがEsperanto Technologiesです(写真1)。 写真1 オフィスのあるビル。カリフォルニアの青空がよく合います Esperanto社はRISC-Vを牽引してきた企業の1つです。そのFounderであるDave Ditzel氏は、1980年にDavid PattersonがRISCのアイデアを提示した有名な論文[1]の共著者であり、長くプロセッサ業界の第一線を走り続けているエンジニアです。筆者がDaveに初めて取材したのは2004年でしたが、それ以来[2]、何年かおきにDaveと会い、そのとき
SiFiveが日本法人設立へ RISC-VプロセッサコアIP(Intellectual Property)を手掛ける米SiFiveが、日本法人設立の準備を進めている。早ければ今後1~2週間以内にも設立が完了する見込みだ。SiFiveジャパンの代表取締役社長には、Xilinx(AMDが買収)の日本法人ザイリンクスジャパンの代表取締役社長を務めていたSam Rogan氏が就任した。同氏は現在、SiFiveの日本および韓国担当バイスプレジデントでもある。 日本では2017年から「RISC-V Day Tokyo」が開催されている。なぜ今、日本法人を設立したのか。SiFiveで事業開発・顧客体験・コーポレートマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるJack Kang氏は、2022年7月28日に東京都内で開催された記者説明会で、「当社はこれまで、RISC-V Day Tokyoなども含め、
「米NVIDIA(エヌビディア)による英Arm(アーム)の買収が頓挫した今も、RISC-V(リスクファイブ)の重要性は変わらない」。デンソー子会社でRISC-V製品を手掛けるエヌエスアイテクス(NSITEXE)取締役兼CTO(最高技術責任者)の杉本英樹氏はこう指摘する。 RISC-Vはオープンソースの命令セットアーキテクチャーで、アームなどの特定企業に依存せずに、自由にCPUコアを作れる。2020年にエヌビディアがアームの買収計画を発表した時、多くの半導体メーカーはアームの中立性が失われ、不利なライセンス条件を強いられる可能性を懸念した。そこで“脱アーム”の有力候補としてRISC-Vに注目が集まった。 その後、アームの買収計画は頓挫したが、杉本氏によるとRISC-Vは主に2つの理由から引き続き重要だという。(1)自動運転やSDV(Software Defined Vehicle)といった用
RISC-Vを取り巻く環境が大きく変化した1週間:「x86、Armに並ぶ存在」とIntelも認める(1/2 ページ) 2022年2月7日の週はRISC-Vエコシステムにとって、非常に重要な1週間だったといえる。一連の発表により、オープンソースの命令セットアーキテクチャ(ISA)の注目度が高まったのだ。以下に詳しく取り上げていきたい。 2022年2月7日の週はRISC-Vエコシステムにとって、非常に重要な1週間だったといえる。一連の発表により、オープンソースの命令セットアーキテクチャ(ISA)の注目度が高まったのだ。以下に詳しく取り上げていきたい。 IntelのRISC-V International加盟 Intelは2022年2月7日(米国時間)、RISC-V Internationalにプレミア(Premier)会員として加盟することを発表した。同社のファウンドリー事業部門「IFS(In
米Micro Magicが、世界最速をうたう64ビットRISC-Vコアを発表した。「Apple M1」チップや「Arm Cortex-A9」コアベースのチップにも追い付ける性能を実現できるとする。同社は、「RISCのベテラン共同開発者であるDavid Patterson氏が当初掲げていたRISCアーキテクチャ構想をうまく実行することにより、既存の電池式デバイスの電力バジェットの範囲内で快適に動作させることが可能になった」と考えているようだ。 Micro Magicは2020年10月末に、「当社が開発した64ビットRISC-Vコアは、5GHzのクロック周波数と、1.1Vで1万3000のCoreMark値を達成した。公称電圧0.8Vで動作する単一のコア(シングルコア)は、4.25GHzで1万1000CoreMarkを達成し、消費電力はわずか200mWである」という、たった二つの文だけの簡潔なリ
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