◆ 「津田が炎上マーケティングを仕掛けたんじゃないか」 ――企画展「表現の不自由展・その後」(以下、不自由展)における「平和の少女像」など一部の展示物について、私は津田さんからお話を伺って事前に知る機会がありました。その時、津田さんは予想される反応をある程度把握しているような印象を受けましたし、「いちばんヤバい展開になるとしたらやはり『表現の不自由展・その後』でしょうね」(『公の時代』)などと各所で発言しています。それでも、これほどの問題に発展するという展開は予想外でしたか? 津田 「津田が炎上マーケティングを仕掛けたんじゃないか」という話も出ましたが、まったくそういうつもりはありませんでした。会期中の75日間、ずっと継続してすべての作品展示を続けたかったというのが偽らざる本音です。不自由展は主にキュレーション面の批判にさらされましたが、ずれた批判であると感じます。狭いスペースに大量の作品