4年前、東京・霞が関の家庭裁判所で離婚調停中の妻を刃物で切りつけて殺害した罪などに問われているアメリカ国籍の被告の初公判が開かれ、被告側は「当時、妄想や幻聴の強い影響を受けていた」と述べ責任能力がなかったとして無罪を主張しました。 無職でアメリカ国籍のウィルソン・ジェイコブ・スティーブン被告(37)は4年前、東京家庭裁判所で離婚調停中だった当時31歳の妻をナイフで切りつけて殺害したとして、殺人などの罪に問われています。 1日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、ウィルソン被告は裁判長から起訴された内容に間違いないか問われると「何も話したくありません」と英語で答えました。 その後、弁護側は「事件については間違いないが、被告は統合失調症で妄想や幻聴の強い影響を受け、心神喪失の状態にあった」と述べ、責任能力がなかったとして無罪を主張しました。 検察は冒頭陳述で「被告は職場での悩みなどから医療機関に