またも政治不信が高まる出来事だった。今年2月に「週刊文春」が報じた、菅義偉総理の長男・正剛氏が総務省から許認可を受ける放送事業会社「東北新社」の部長として、総務省官僚らに高額接待をしていた問題。総務省幹部11人が国家公務員倫理規程に違反したとして懲戒などの処分を受け、東北新社は正剛氏を更迭、社長が辞任した。 さらに、東北新社がかねて外資規制に違反していた事実も発覚。子会社が運営する有料チャンネルの衛星放送事業認定が、5月1日に取り消されることが決まったが、正剛氏から接待を受けていた総務省が違反を知った上で黙認していた可能性も指摘されており、今後も調査が進められていく。 「正剛さんは、中途入社ながら異例のスピード出世で東北新社本体の統括部長、子会社の衛星放送事業者の取締役に昇進していきました。その背景に、元総務大臣で“電波のドン”と言われた菅総理の“七光”を指摘する声があるのは事実です。 実