文部科学省は22日、2023年度の教科書検定の結果を公表しました。2点の教科書が、合格・不合格の決定を先送りする「決定未了」となる異例の事態となりました。 今回の検定を受けたのは主に25年度から中学校で使用される教科書です。「決定未了」となった2点はいずれも社会科の歴史分野の教科書。 文科省によると、この2点については検定審議会での審議は終了していますが、結果の公表前に内容の一部が外部に漏れるなどの不正常な状況が起きたため、「検定手続きのプロセスを精査したうえで合否を判断することになった」といいます。 2点はいずれも令和書籍が申請したものとみられます。 令和書籍は19年度に中学歴史教科書を検定申請し不合格。20年度と21年度に再申請しましたが、いずれも不合格となり、そのたびに申請した本を「検定不合格教科書」として出版してきました。 市販されている「不合格教科書」は巻末資料などを含めると50