一流の人はどのように本を読むのか。早稲田大学名誉教授の内田和成さんは「『著者の文脈』を完全に無視して、『自分にとって役に立つか』『面白いか』という視点で読んだほうがいい。いくら多くの本を読んだところで、その本の内容や著者の主張を理解しているというだけでは、差別化は図れない」という――。 ※本稿は、内田和成『アウトプット思考』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。 ■「2次情報」と「1.5次情報」 一次情報(自分が直接見聞きした情報が)が最もパワフルであることは言うまでもないが、一次情報を手に入れるには時間も手間もかかる。新聞やテレビ、雑誌、書籍、ネットなどのメディアから情報を入手することももちろん重要だ。いわゆる「二次情報」である。 ちなみに私は二次情報をもう少し細分化して、二つに分けて考えている。 一つめが、いわゆる世間で言うところの二次情報というもの。つまり、新聞や雑誌などに載っ