【読売新聞】
アフリカ西部ニジェールでクーデターを起こした軍事政権が権力の返還を拒み、緊張が高まっている。 同国に駐留する米軍や仏軍の撤収にもつながりかねない深刻な事態だ。そうなればテロとの戦いが後退する恐れもある。国際社会は力による現状変更を断じて許してはならない。 ニジェールでは7月26日に軍部隊がバズム大統領を拘束し、大統領警護隊トップのチアニ将軍が国家元首への就任を宣言した。周辺15カ国で構成する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は今月10日の緊急首脳会議で、軍事政権にバズム氏の復権を要求し、軍事介入の準備を進めることを確認した。 事態打開に向けたECOWASの取り組みをまずは歓迎したい。1960年にフランスから独立したニジェールではクーデターが度々発生してきた。2021年にバズム氏が大統領に当選し、ようやく民主的な政権に移行した経緯がある。 サハラ砂漠南部のサヘル地域でイスラム過激派のテ
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