第二次世界大戦で連合軍を勝利に導く一大転換点となったノルマンディー上陸作戦から6月6日で80年を迎える。米英などの自由主義陣営はナチス・ドイツを打倒した後、共に大戦を戦ったソ連と約45年間にわたった東西冷戦に突入した。そしてロシアと中国が冷戦終結後の国際秩序の変更に動く現在、自由主義陣営は80年前と同様、力を合わせて専制主義勢力に立ち向かう決意を試されている。 13万人超が海岸に敵前上陸「私は諸君の勇気と任務への献身、戦闘の技術に全幅の信頼を置いている。完全勝利以外は認めない。幸運を祈る!」 第二次大戦末期の1944年6月6日、米英やカナダなど連合国軍を束ねるドワイト・アイゼンハワー連合国遠征軍最高司令官(後の第34代米大統領)は、ノルマンディー上陸作戦の決行を全軍に命じるメッセージでこう述べ、戦争の行方を決定づける作戦の完遂を訴えた。