【読売新聞】編集委員 丸山淳一 トルコ南部で2月6日に起きた大地震で、トルコと隣国シリアでの死者があわせて5万人を超えた。死者数が1万人を超える地震は、東日本大震災以来だという。亡くなられた方々に弔意を表し、被災された方々にお見舞い
【読売新聞】編集委員 丸山淳一 トルコ南部で2月6日に起きた大地震で、トルコと隣国シリアでの死者があわせて5万人を超えた。死者数が1万人を超える地震は、東日本大震災以来だという。亡くなられた方々に弔意を表し、被災された方々にお見舞い
中国外務省の趙立堅副報道局長(共同)【シンガポール=森浩、北京=三塚聖平】中国が治安維持支援を名目に、太平洋島嶼(とうしょ)国への進出を強化している。22日には一部の島嶼国と初めての「法執行・警務協力閣僚級会議」をオンライン形式で開催。各国の治安維持部門を取り込んで、関与の足掛かりとしたい考えだ。島嶼国に距離が近いオーストラリアは警戒を強め、情勢を注視している。 中国の発表によると、会議にはソロモン諸島、フィジー、バヌアツ、キリバス、トンガ、パプアニューギニアの警察部門の責任者が出席した。 習近平国家主席が地方勤務をしていた時代からの側近として信頼を置く王小洪公安相が共同議長の1人であり、中国が力を入れている様子がうかがえる。
年明け早々、南洋のトンガ諸島での海底火山の大噴火で変則的な津波が日本列島に押し寄せた。今後の懸念は気候への影響だ。 大噴火は気温低下につながりやすい。だが、トンガは南半球だ。その上、太陽光を宇宙空間へはね返す二酸化硫黄の噴出量も多くはなかったと伝えられる。それなら日本への影響はなさそうだが、物事はさほど単純ではないらしい。大気層の物理学に詳しい東北大学名誉教授、近藤純正さんによると南半球の噴火で東北地方の夏の気温が上がった例もあるという。 夏と冬で別影響1880年以降の約100年間に世界の南緯10度以北の地域で計10回の大噴火が起きている。 各噴火が日本の気温に与えた影響を調べた近藤さんの研究では、宮城県石巻市・金華山灯台の気温データが使われた。都市化による気温の変化が少ない地点が好ましいためだ。 この分析からは、大噴火の影響は「冷夏」として夏に出やすく、冬には出現しにくいことが分かった。
トンガの海底火山噴火と津波被害を受け、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」は、大型船の接岸が難しい離島への物資輸送を行う陸上自衛隊のCH―47輸送ヘリコプター2機と、海自のエアクッション艇「LCAC(エルキャック)」2艇を搭載し、2月9日に現地に到着した。補給艦「とわだ」が洋上給油を行いながら、2週間以上の航海だった。 これまでも、陸自ヘリを海自艦艇で運用する経験がなかったわけではないが、多くの陸自パイロットにとって艦艇への離着艦は容易ではない。そもそも、これだけの期間、波に揺られること自体が慣れないと思われる。3月上旬の無事の帰還を願うばかりだ。 陸自のCH―47輸送ヘリコプター大型ヘリを乗せて行くには、輸送準備だけでも手間がかかる。ブレードを外して輸送用のプレートを機体に設置したうえ、サビ防止のため機体全体をカバーで厳重にラッピングする。もちろん、事前の訓練も欠かせない。 今回の派遣では、「
南太平洋の島国トンガ沖で15日、海底火山が噴火しました。この影響で、日本の太平洋岸広い範囲に津波注意報や警報が発令されたのは、記憶に新しいところです。 それだけの大噴火だけに、トンガの被害も甚大でした。海底ケーブル切断で情報経路が寸断し、当初は被害状況が伝わりませんでした。徐々に明らかになったところでは、津波は最大15メートル、首都のあるトンガタプ島などでは火山灰が至る所で積もり、飲料水を汚染しました。 もともと、雨水をためて濾過(ろか)して使っていたので、タンクが汚染されると、すぐ水不足に陥ります。 ユニセフは最優先事項に「清潔な水の供給」を挙げ、各国の支援の重点もここに置かれているようです。日本も資金援助のほか、自衛隊が輸送機・輸送艦を派遣して援助に向かいました。
【読売新聞】 大規模災害が起きた時に通信の生命線の海底ケーブルが損傷すると、被害の把握や迅速な支援が難しくなる。災害大国の日本にとっても見過ごせない問題だ。 海底火山の噴火が起きた南太平洋のトンガは、最大で高さ15メートルの津波に襲
大規模噴火と津波があったトンガに国際緊急援助活動として派遣された航空自衛隊のC130輸送機が現地に到着した際、トンガのフアカヴァメイリク首相ら政府要人が勢ぞろいして出迎えていたことが24日、政府が自民党会合で行った説明で分かった。トンガは親日国として知られ、自衛隊による支援に政府を挙げて歓迎する意思を示した形だ。 自衛隊機がトンガに到着したのは22日。空港には首相のほか、副首相、外相、財務相、保険相、貿易・経済開発相らが出迎えた。フアカヴァメイリク首相は「日本の自衛隊機をトンガで見られるのは本当に感慨深い。日本の皆さんにありがとうと伝えてほしい」と語ったという。 日本政府はトンガ政府からの支援要請を受け、100万ドル以上の緊急無償資金援助の実施を表明。自衛隊機が飲料水のほか、火山灰を除去するための高圧洗浄機、マスクなどを届けている。また海上自衛隊の輸送艦で手押し一輪車、リヤカー、ポリタンク
南米ペルーの環境省は22日、首都近郊カヤオで起きた原油流出の被害が深刻化していることを受け90日間の非常事態を宣言した。流出は南太平洋の島国トンガで起きた海底火山噴火に伴う津波の影響で15日に発生した。 カスティジョ大統領は20日に現地を視察し「危機的な状況だ」と話した。 スペインのエネルギー企業、レプソルが船から製油所に原油を荷下ろし中に津波が起き、海中などに漏れた。ペルー政府は津波警報を出していなかった。 現地メディアによると6000バレルの原油が流出し、カヤオやリマの少なくとも21の海岸が汚染された。環境省はリマ北部の自然保護区など計約2270ヘクタールに被害が出ているとしている。 ペルー政府は国連に環境被害の全容を把握するための技術的支援を求めた。政府は原油流出に伴う損失が約2億ソル(約60億円)に上ると試算している。(共同)
トンガの首都ヌクアロファで噴火と津波の被害を受けた建物(Marian Kupu/Broadcom Broadcasting FM87.5提供、ロイター=共同) 【シンガポール=森浩】南太平洋のトンガで起きた海底火山噴火から22日で1週間が経過した。現地では津波で3人の死亡が確認され、特に首都があるトンガタプ島以外の島の被害が把握しづらい状況が続く。世界保健機関(WHO)現地事務所に勤務する瀬戸屋雄太郎さん(47)が産経新聞の取材に応じ、物流の停止が続けば「食糧難が懸念される」と話した。 瀬戸屋さんは15日の噴火当時、首都ヌクアロファの建物にいた。突然大砲のような大きな音が5~6回続き、窓ガラスが震えたという。「火山活動が活発化しているとの報があったので、噴火したと感じた」と振り返る。ラジオで津波の可能性を呼びかける放送があったのに続き、小石や灰が降ってきて緊迫感が強まった。 瀬戸屋さんがい
【読売新聞】 海底火山の噴火で被害を受けた南太平洋のトンガに22日、支援物資を載せた航空自衛隊のC130輸送機1機が到着し、飲料水約3トンを提供した。防衛省が、国際緊急援助活動の第1弾として発表した。 同省によると、現地入りでの支
トンガの首都ヌクアロファで噴火と津波によって被災した地域=20日(Marian Kupu/Broadcom Broadcasting提供、AP=共同) トンガ政府は21日、大規模噴火と津波に関する2回目の公式発表を行い、負傷者が計14人に上ったことを明らかにした。負傷者数が明らかになるのは初めて。人口約10万7千人のうち84%が被害を受けたと推定。住民からは、飲用水を求める声が強いとしている。死者は計3人で18日時点から増えていない。 負傷者が出たのは、中部のノムカ島やトゥングア島など。ノムカ島は医療施設が津波で流されたため、屋外で手当てをする仮設診療所を設けた。亡くなった3人の死因はいずれも津波によるものだとした。
津波で流され、27時間泳いで生還したと話す男性(左から2人目)=19日、トンガ首都ヌクアロファ(Marian Kupu/Broadcom Broadcasting FM87.5提供、ロイター=共同) 【シンガポール=森浩】南太平洋のトンガで起きた海底火山噴火に関連し、地元住民の男性が津波にさらわれながら、27時間近く泳いで生還した。地元ラジオ局が20日に報じた内容をロイター通信などが伝えた。 生還したのは首都ヌクアロファから北西8キロのアタタ島に住むリサラ・フォラウさん(57)。現地時間の15日午後7時ごろ、自宅で塗装作業をしていたところを津波に流された。「陸から息子の声が聞こえたが、息子が泳いでこちらに来たら危険だと思い、返事をしなかった」とフォラウさんは語った。 波の中で丸太にしがみつき、無人島を経ながら、16日午後10時ごろ、ヌクアロファがあるトンガタプ島まで泳いでたどり着いた。フォ
南太平洋の島国トンガ沖での海底火山噴火を受け、近隣のオーストラリアとニュージーランド(NZ)は17日、被害を把握するために現地に軍用機を派遣した。トンガ国内では最大8万人が噴火や津波の影響を受けたとの推計があるが、外国との通信が困難な状況が続き、各国が支援を表明する中、被害の詳細は依然明らかになっていない。 (シンガポール 森浩、ニューヨーク 平田雄介、北京 三塚聖平) NZメディアによると、トンガの首都ヌクアロファがあるトンガタプ島では、津波の影響で複数の建物が浸水したり倒壊したりする被害が出ている。特にリゾート地が多数ある西岸部の被害が深刻だという。トンガの人口は約10万7千人だが、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は17日、8万人が噴火や津波の影響を受けたとの見方を示した。 豪州のセセリャ太平洋担当相は、トンガの現状について、「現段階では幸いにも多数の死傷者が出ているという報告はな
南太平洋のトンガで発生した海底火山の大規模噴火は、日本を含む太平洋沿岸の各地に津波をもたらした。 現地のトンガでは被害状況の把握が難航している。火山活動の推移に今後も警戒が必要だ。噴火による気象や海洋への影響も調査を急がなければならない。 現地の人たちの命と生活を支えることを最優先に、日本としても各国と連携し、できる限りの支援と協力に取り組むべきだ。 また、「予想外」であった今回の津波への対応を検証し、今後の防災に生かすことが大事だ。 火山噴火に起因する今回の津波は、通常とは異なるメカニズムが働いたと考えられる。日本には15日夜から16日にかけて、数十センチから1メートル強の津波が到達し、漁船や養殖施設などに被害が出た。 気象庁は15日午後7時過ぎ「若干の海面変動はあっても、津波による被害の心配はない」と発表していた。北海道から沖縄までの太平洋沿岸に津波警報や注意報を出したのは、奄美大島で
「千年に1度」とされる南太平洋・トンガ沖で起きた海底火山噴火は噴煙の高さが20キロを超えたとされる。被害の全容は明らかでないが、その規模は世界的な異常気象につながったフィリピン・ピナトゥボ山の噴火(1991年)に次ぐものだったとの見方もある。同噴火が2年後に日本にもたらした記録的冷夏が米の凶作につながったとされるが、今回はどこまで影響が広がるのか。 報道によると、トンガ国内では最大8万人が噴火や津波の影響を受けたとみられる。現地では火山灰が降り積もり、水が汚染されているとされるが、被害の詳細が分かるまでには時間がかかりそうだ。 噴煙の高さが20キロを超えたとされる点に注目するのは、立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授(災害史)だ。「噴出物が上空10キロ以上の成層圏に達すると地表に落下せずに漂い、地球上を薄く覆う。傘のように太陽エネルギーを遮る『パラソル効果』となって、世界的に気
「親日国」という言葉は定義が曖昧で記事で使うことをたびたび躊躇(ちゅうちょ)してしまうが、南太平洋の島国トンガはその一つと言っても差し支えないだろう。トンガを訪れた日本人が想像以上の歓待を受けたという話はしばしば耳にする。トンガは南太平洋で唯一の王制が残る国であり、王室と日本の皇室の親密な交流が、日本への親しみを下支えしているといえるかもしれない。 親日ぶりを象徴する事柄の一つがそろばんだ。親日家として知られた国王ツポウ4世(故人)がその教育効果に着目し、そろばん技術を学ぶために日本に留学生派遣を開始した。国内の学校はそろばんを算数教育の一環として取り入れている。選択科目として日本語を学ぶことも可能だ。 伝統的な親日国であることは間違いないが、近年は他の南太平洋諸国の例に漏れず、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」などを通じて進出を進めている。2006年にトンガの首都ヌクアロファで起きた大規模
【シンガポール=森浩】南太平洋のトンガで起きた海底火山の大規模噴火をめぐり、トンガ警察当局は18日、2人の死亡が確認されたと明らかにした。ロイター通信が伝えた。トンガでは噴火以来、海外との通信が難しい状況が続いている。一部の島には最大で高さ10メートルの津波が押し寄せたとの情報があり、被害は拡大する可能性がある。 死亡した2人の詳細は不明。英メディアなどは、トンガの首都ヌクアロファのあるトンガタプ島西部で犬の保護活動を行っていた英国人女性(50)が津波で死亡したと報じた。女性は噴火後、犬を助けに家に戻った際に数匹の犬とともに津波に流されたという。トンガ警察当局が確認した2人にこの女性が含まれるかは分かっていない。 トンガでは噴火に伴い海底ケーブルが損傷したもようで、国外との連絡は衛星電話が頼りとなっている。噴火したフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山の海域には海面上に285ヘクタールの陸地
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