パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで1月10日に起きた暴動(ロイター)中国が南太平洋各国に対し、治安維持支援を名目に浸透を図っている。暴動が発生したパプアニューギニアに対し、警察官訓練や装備供給などの協力を打診していることが判明。パプア側も要請を「慎重に検討」しているという。南太平洋では1月にナウルが中国と国交を結ぶなど中国による外交攻勢が続く。警察協力を通じた影響力拡大には近隣のオーストラリアが神経をとがらせている。 犯罪グループ「ラスカル」跋扈「中国が治安維持に協力すると申し出ている」。パプアのトカチェンコ外相は1月29日、中国と警察協力についての交渉を行っていると明らかにした。交渉はまだ初期段階とみられている。