テドロスWHO事務局長(ロイター)【ロンドン=板東和正】ウイルス感染症「サル痘」の世界の感染者数が過去約1カ月半で欧米を中心に6倍以上に増加した。変異により感染力が高まっている可能性がある。ワクチン不足も懸念され、一部の国は接種方法変更などの対応を模索。サルに危害が加えられる事例もあり、世界保健機関(WHO)は病名の変更にも乗り出した。 WHOは17日、サル痘の1月以降の累計感染者が93カ国・地域の約3万7000人に上ったと発表した。7月4日時点では59カ国・地域の約6000人だった。 今月17日時点の内訳は、米国が1万1915人と最多で、スペイン(5792人)、ドイツ(3187人)、英国(3055人)、ブラジル(2985人)と続く。この5カ国で全体の約7割を占める。