【台北=矢板明夫】台湾の頼清徳副総統は18日、米国と南米パラグアイへの6泊7日の外遊を終えて台北に戻った。来年1月に行われる総統選の与党、民主進歩党候補の頼氏は外遊中、自身に対する「台湾独立派」のイメージを払拭するため慎重に振る舞い、中国を刺激しないように腐心。台湾メディアは「控えめの旅」と評した。 18日午前、台北郊外の空港に到着した頼氏は「国際社会は台湾を非常に重視している」ことを実感したとの談話を発表し、外遊の成果を強調した。 外遊はパラグアイ大統領の就任式出席が目的で、頼氏は往路で米ニューヨーク、復路で米サンフランシスコに立ち寄った。一部台湾メディアは総統を目指す頼氏が「米国の面接を受けに行く」と事前に報じたが、台湾総統府の発表で米側要人との面会は確認されなかった。