前駐クウェート大使 高岡正人 2019年12月から2022年1月まで駐クウェート大使を務めて最近帰国した高岡大使は、インタビューに応え、クウェートの位置づけとその魅力、在任中の出来事や経験したこと、クウェートと日本との関係などについて以下の通り語りました。 ―2019年12月にクウェートに着任されましたが、その時、何が印象に強く残りましたか。 着任挨拶の際に皆さんが口を揃えて言われたことは、「あなたは一年を通して最高の時期にいらっしゃいました。夏は本当に苦しいですから。」でした。確かにその時節の気候は快適でしたが、長くて厳しい夏を体験しなければその有り難みは分かりません。中でも、気温が50度近くに達する6〜8月頃は、屋外では身体が炎に包まれている感覚です。この灼熱の砂漠に何故人々が暮らしているのかとの根源的疑問さえ頭に浮かびましたが、答えは簡単。エアコンの発達と、オイルマネーの豊かさですね