【読売新聞】 【エルサレム=福島利之、作田総輝】パレスチナ自治区ガザでの戦闘の新しい停戦案に対し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権に連立で入る極右政党が激しく反発している。戦闘継続を主張する極右は、現時点で停戦に合意すれば政権
全米に広がった学生デモでは、パレスチナ支援を訴える参加者に対し、イスラエルの旗を振って対抗する人の姿も=4月29日、ニューヨークのコロンビア大学(ロイター)この原稿はワシントンの定宿で書いている。1981年に留学して以来、当地で結婚し、大使館勤務も経験した。今回はレンタカーを借り、昔と変わらない街並みを抜け、昔住んだ家もちらっと眺めた。今年も数十年来の旧友たちと会えたのだが、実は彼らの一部に「異変」が起きているという。近年、彼らユダヤ系米国人を取り巻く環境が激変しつつあるというのだ。今回は日本であまり知られていない米国内の「反ユダヤ主義」の実態を取り上げよう。 衝撃的な雑誌記事米アトランティック誌の本年4月号に衝撃的記事が掲載された。「米国ユダヤ人の黄金時代は終わりつつある」と題する小論の結論はこうだ。 〇反ユダヤ主義は右派だけでなく左派でも増えている 〇ユダヤ系米国人の前例なき安全と繁栄
【読売新聞】 住宅や病院などを見境なく攻撃し、どれだけの犠牲者を出すつもりなのか。人道の危機を拡大し続けるイスラエルの強硬姿勢は看過できない。 イスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザをまたしても空爆した。最南部ラファには戦車を投入し、
谷口智彦氏日本が追い求めるべき国益はイスラエルとの交際にある。パレスチナとの間には、ない。ガザ地区にはさらにない。 ガザで今後必要となる民生の復興に、日本は手を貸せばよい。惻隠(そくいん)の情をもってする人道協力が必要だ。 ただし前提がある。ユダヤ人の殺戮(さつりく)・陵辱を喜ぶイスラム原理主義組織ハマスは、麻薬売買を続ける犯罪集団より、よほどたちが悪い。徹底的非軍事化を要す対象ではあっても、日本が協力すべき相手ではない。 ガザの学校はパレスチナの子供たちに、反ユダヤの感情を刷り込んだ疑いがある。運営主体は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)であり、そんな組織にガザ復興を委ねてよしとするわけにいかない。 乗り遅れるなとばかり、間違った路線のバスに日本は乗るべきでない。
4月10日、パレスチナ自治区ガザ市で、イスラエル軍の攻撃で激しく損傷したモスクに集まるイスラム教徒(ゲッティ=共同)パレスチナ自治区ガザでの戦闘では人道危機とともに文化財の被害も深刻だ。古代から欧州や中東、アフリカを結ぶ交易の中継地であり、さまざまな帝国などに支配されてきたガザは、「文明の交差点」だった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は世界遺産候補の遺跡など43件の文化財の損傷を確認。ウクライナでもロシアの侵略で被害が問題化する文化財への対処は、国際的に重要な課題だ。 ユネスコによると、ガザではイスラエル軍が昨年10月に軍事作戦を開始して以降、4月8日時点で遺跡やモスク(イスラム教礼拝所)などの宗教施設、博物館など文化財43件が損傷した。衛星画像で確認したが、戦闘のため現地調査はできておらず、実際の被害はこれよりも大きいとみられる。 世界銀行などは3月末の報告書でガザの文化財の63%が被
イスラエル軍が舗装を掘り返したとされ、車はゆっくりとしか走れない=3月24日、パレスチナ自治区ジェニン(佐藤貴生撮影)パレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスと戦うイスラエル軍は、ヨルダン川西岸の自治区でも武装勢力の掃討を進めている。大規模な攻撃は住民の生活に深刻な影響を与えているが、パレスチナの人々は「国を建設するまで闘い続ける」という決意に満ちていた。 イスラエル・エルサレム、ガザ地区、ヨルダン川西岸、レバノン、エジプト、シリアイスラエル軍が西岸で最も激しい攻撃を加えた自治区の一つ、ジェニン。3月下旬に訪れると、土砂がむき出しになった道路を車がのろのろと通行していた。軍は昨年10月7日のハマスによる奇襲の後、ブルドーザーで舗装を掘り返したとされる。 ジェニンの難民キャンプに住む男性(53)は「軍は奇襲後、このキャンプで軍事作戦を30回以上行い、100人近くが死亡した。電気も水道
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルが19日、イランを攻撃し、昨年10月以降のパレスチナ自治区ガザを巡る紛争が中東の地域大国間の衝突に発展する懸念が一段と高まった。イスラエルの反撃は限定的だったとされるが、破壊工作や代理勢力による戦闘という「影の戦争」を続けてきた両国が今回、互いの領土を直接の標的にした。中東の混迷は深まる一方だ。 米紙ワシントン・ポストはイランへの反撃について「イラン領土内に攻撃できる能力を示す狙いがあった」とのイスラエル当局者の話を伝えた。 イランが13~14日にイスラエルに実施した報復は、米英などの協力で被害を最小限に抑えたとはいえ、300以上ものミサイルや無人機を使った激しいものだった。アラブ諸国と過去4度に及ぶ戦争を経て「中東最強」の地位を確立したイスラエルとしては、断固とした姿勢をみせる必要があったとみられる。 イスラエルのネタニヤフ政権には対外強硬派が顔をそろえ、連
米紙ウォールストリート・ジャーナルは17日、イラン空軍がイスラエルによる反撃に対する迎撃準備に着手、海軍がイラン商船の護送準備をするなど、警戒態勢を取り始めていると伝えた。イラン革命防衛隊の拠点が多数あるシリアでは、幹部要員らが退避を始めた。イラン、シリア両当局者の話としている。 イランが13日深夜から14日未明に実施した大規模攻撃後、イスラエル戦時内閣は対応を協議。反撃の必要性では一致しているものの、標的や場所、時期については最終的な結論に至っていないとみられる。 米ニュースサイト、アクシオスによると、イスラエル戦時内閣は15日、軍へのイラン攻撃の許可を検討したが、部隊運用上の理由で見送り、米側に延期を伝達したという。イスラエルの反撃を巡っては、イランの要人殺害や核関連、軍事関連施設への攻撃などが取り沙汰されている。(共同)
14日、イランのミサイルを迎撃するため対空防衛システム「アイアンドーム」が稼働したイスラエル中部(AP=共同) イランがイスラエルに対して大規模な直接攻撃を行った。 イスラエル領内に向けて、弾道ミサイルや巡航ミサイル、自爆型無人機(ドローン)を300発・機以上も放った。イスラエル軍や米軍などが迎撃し、ほとんどを撃墜した。 イランはイスラエルと長年の敵対関係にあるが、直接攻撃は初めてである。これまではイランの代理勢力がイスラエルを攻撃したり、双方が第三国などで互いの標的への攻撃を繰り返してきた。 イランは「在シリアのイラン大使館が4月1日に攻撃されたことへの報復だ」と主張し、これ以上の事態の激化を避けたいとの姿勢を示している。 だが、他国の領土へ向けた直接攻撃は一線を越えている。イランは強い非難を免れない。 先進7カ国(G7)首脳はオンラインの緊急会合を開き、イランによる攻撃を「最も強い言葉
バイデン米大統領は米東部時間13日、ホワイトハウスで安全保障担当者らとイランによるイスラエル攻撃への対応を協議した(ホワイトハウス提供・ロイター)イランが現地時間13日夜、自国公館への空爆の報復としてイスラエルへの攻撃に踏み切ったことで、昨年10月以降のパレスチナ自治区ガザを巡る戦闘で高まっていた中東地域の緊張は、一気に広域紛争へ発展する可能性が高まった。ガザ戦闘当初からこの事態を避けることに腐心してきたバイデン米政権は、危ういバランスの上で成り立ってきた中東の地域秩序を維持できるかの重大局面に立たされている。 ホワイトハウスに安保チームを緊急招集バイデン大統領は米東部時間13日午後3時半ごろ、週末を過ごす東部デラウェア州の別邸での滞在を切り上げ、大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に乗り込んだ。ホワイトハウスに政権の安全保障チームを招集し、中東情勢を協議するためだ。大統領執務室に入ったのは午
【読売新聞】 パレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まってから半年が過ぎたが、ガザを巡る人道状況は悪化する一方である。 国際社会は、イスラエルとイスラム主義組織ハマス双方に対し停戦への働きかけを一層強める必要がある。 米国のバイデン大統領
エジプト政府主催のプレスツアーに参加し、1日にパレスチナ自治区ガザと境界を接する北東部シナイ半島を訪れた。検問所の向こう側のガザでは、イスラム原理主義組織ハマスと戦うイスラエル軍の攻撃が続く。同国軍のものとされる無人機が上空を飛ぶなか、検問所で会った人道支援団体の男性(22)は「3時間おきに爆撃音が聞こえてくる」と話した。 男性はしばしば、ガザ最南端の町ラファなどに支援物資を運んでいる。「このまえ食料を持っていったときには、キャンプの避難民が一斉に押し寄せてきた。寒い冬で雨も降るのに、彼らは靴も毛布も持っていない」という。 ラファ西方の町エルアリーシュの空港では、ガザで負傷して治療を受けるためカタールに向かう人々に会った。負傷した家族に付き添っていた中年の女性は「地中海の近くに避難していたが、清潔な水がなくて海水も飲んだ」と危機的な状況を訴えた。 ハマスは昨年10月、奇襲によりイスラエルで
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