【読売新聞】編集委員 吉田清久 若い人から、思わぬ視座を頂くことがある。 先の参院選を前に、大学生に「どうしたら、政治に関心が持てるのか」と聞いたところ、〈「推し」の感覚、ノリでいいじゃないか。アイドルタレントを政治家に置き換えれば
【読売新聞】 連合が9月に決定する参院選総括文書の素案が判明した。引き続き立憲民主、国民民主両党と連携し、「政権を担い得る政治勢力の結集・拡大」を目指す方針を示した。 総括文書は、9月中旬にも開かれる中央執行委員会で決定される。素案
立憲民主党の臨時常任幹事会であいさつする泉代表=10日午後、国会立憲民主党は先の参院選の敗北について「執行部の大きな責任」を認めた総括を公表した。取りまとめの過程では、執行部内からも「人心一新」を求める声が上がったが、泉健太代表を引きずり下ろす党内政局には発展せず、すんなりと続投が承認された。泉氏は今秋の臨時国会を見据え、月内にも執行部人事を行って党勢の立て直しを図るが、その道筋は引き続き険しいものになりそうだ。 「総括に従って党の執行体制の強化を図っていく。特に、対立軸を明確にしていく」。泉氏は総括が了承された10日の党会合後、記者団にそう強調した。 対立軸の明確化は、総括でも「今後の第一の課題」と位置付けられた。泉氏が掲げた「提案型」路線が国会論戦などで迫力を欠き、選挙でも奏功しなかった反省を踏まえたものだ。
参院選に敗れた立憲民主党新潟県連が、迷走の危機に直面している。菊田真紀子衆院議員が敗北の責任をとって県連代表を辞任。トップ不在の中、5月の知事選、7月の参院選に続く注目選挙、新潟市長選(10月9日告示、23日投開票)まで約2カ月に迫っているにもかかわらず、対応は白紙状態なのだ。 代表辞任立民の現職だった森裕子氏(66)が敗れた参院選から2週間後の7月24日に開催された県連常任幹事会。冒頭、菊田氏は「県連代表として選対本部長として力不足を痛感している」と陳謝。「責任をとり、本日をもって県連代表を辞させていただきたい」と申し出て、了承された。 当面、幹事長である大渕健県議が代表の職務を代理し、10月に予定されている県連定期大会で次の代表を選出する。 参院選の総括常任幹事会では、参院選の中間総括も提示された。そこには次のような文言が並んでいた。 「選挙戦は、『大接戦』のまま終盤にもつれ込んだが、
安倍晋三元首相銃撃事件の余波が収まらぬ7月19日、創価学会を支持母体とする公明党の山口那津男代表は“政治と宗教”の関係を問われ、「コメントは控えたい。状況を見極めたい」と述べるにとどめた。参院選の結果を受け内部で動揺が広がるなど、連立与党の公明党が揺れている。 *** 【写真】ありし日のエネルギーに満ちた池田大作名誉会長 10日投開票の参院選で、自民党は公示前より8議席増の63議席を獲得する「大勝」を飾ったが、公明党は後味の悪い結果となった。 「選挙区では全員当選を果たしましたが、比例選では目標の7議席に届かず、1議席を落とした。公明党は比例選で“800万票”の目標を掲げたものの、蓋を開けてみれば618万票の“惨敗”でした。2019年の前回参院選時より約35万票減、昨年の衆院選と比べると約93万票減らす結果となりました」(全国紙政治部デスク) 「618万」との数字は、01年の「非拘束名簿式
立憲民主党の両院議員懇談会であいさつする泉代表=25日午後、国会内立憲民主党は25日、国会内で拡大両院議員懇談会を開き、惨敗した参院選の総括に関して所属国会議員らの意見を聴いた。泉健太代表ら執行部は8月10日にも総括をまとめ、来春の統一地方選に向けた態勢立て直しに取り組みたい意向だが、立民は最新の世論調査でも支持率が日本維新の会を下回る状況が続いている。党勢回復の道のりは険しい。 「大変厳しい結果となった。改めて執行部としておわびを申し上げる」 泉氏は懇談会の冒頭でそう陳謝した。その上で「党の再生のためにも、厳しい戦いの中から出てきた明るい光を大切にして、大きくしていきたい」と語った。 懇談会には約90人が出席し、のべ約30人が発言した。出席者によると、参院選で公示前から6減となる17議席に終わったことなどについて、「このままでは党がなくなってしまうほどの厳しい状況だ」(中堅)など、強い危
比例代表で議席獲得が決まり、記者会見する政治団体「参政党」の神谷宗幣氏(左端)ら=10日午後8時22分、東京都港区参院選は大方の予想通り「自民大勝」で終わったが、第一党としてはそう喜んでばかりもいられまい。比例代表の得票率で、自民党は令和元年の前回参院選(35・37%)に比べ、0・9ポイントとわずかながら減らしたからだ。比例代表の投票率は52・04%で前回より3・25ポイント上昇し、自民は得票数で54万票ほど増やしたなかでの現象だ。 原因の一つには「諸派」の政治団体に過ぎなかった参政党の善戦が挙げられている。国政選に初挑戦の参政党は今回、比例代表で約177万票を得て1議席を獲得し、得票率も2%を上回り国政政党の要件を満たした。「自虐史観」からの脱却や外国人参政権導入反対など、保守層を意識した政策を並べていたため、選挙戦の最中から、自民党内では「うちの票が食われるのではないか」(関係者)との
【読売新聞】 多少、改善したとはいえ、半数近くの人が投票しなかった状況を軽視してはならない。政治参加をどう促すか、社会全体で考える必要がある。 参院選の投票率は52・05%で、3年前より3・25ポイント上昇した。 来春は統一地方選が
当選前にオンラインで記者会見するガーシーこと東谷義和氏=10日午後、東京都港区(松井英幸撮影)10日に投開票された参院選は、これまでの国政選挙以上に交流サイト(SNS)の活用が目立った。ネット上で影響力を持つ「インフルエンサー」が数多く出馬したのも特徴だった。背景には2年半以上にわたる新型コロナウイルス禍で、政治家にも有権者にも、インターネットの利用が増えたことがある。参院選ではその影響が如実に表れた。 候補者のうち短文投稿サイト「ツイッター」で断トツのフォロワー数を誇ったのは、日本維新の会から立候補した元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏だ。その数約111万人を誇る。 れいわ新選組の公認候補でタレントの水道橋博士氏もフォロワー数は約51万人に上る。NHK党が擁立した、芸能人らの裏話を動画投稿サイト「ユーチューブ」で暴く、暴露系ユーチューバーのガーシー(本名・東谷義和)氏もインフルエンサーとして
7月10日に投票が行われた第26回参議院選挙。日本近現代史の専門家である憲政史家・倉山満氏は「国民民主党は、衆院選で自民党でも立憲民主党でもない第三の選択肢として支持を得たが、その後は与党寄りの姿勢が目立ってしまった」と、今回の選挙で2議席減らしてしまった要因について指摘した(以下、倉山満氏による寄稿)。 国民民主党開票センターで、公認・推薦候補の当選者を知らせる(写真左から)榛葉賀津也幹事長、玉木雄一郎代表、前原誠司代表代行兼選挙対策委員長 写真/国民民主党公式ツイッターより 参議院選挙で日本の政治は決まる。 それを、岸田首相と与党は自覚していた。自民党総裁選でも、目前に迫っていた「衆議院選挙を勝ち抜く」と言うところを、思わず「参議院選挙を勝ち抜く」と言ったほどだ。早くから、参議院選挙を勝てば「黄金の三年間」が訪れると、準備していた。 一方、野党はバラバラに戦った。弱い方がバラバラで強い
参院選で公明党が苦戦したことを受け、山口那津男代表の去就が焦点となっている。比例代表では昨秋の衆院選より約100万票も得票を減らし、目標とした現有議席の維持ができなかった。党は9月25日にも開く党大会で幹部人事を刷新する方向で、7期目を迎えた山口氏の交代論もあったが、難局を打開するために続投を求める声も高まっている。 「大きな課題が山積していることを踏まえ、政府与党の責任はいよいよ重い。政治が安定して、その基盤の下に確実に課題を克服していけるように結束して頑張っていきたい」 山口氏は14日の党中央幹事会で、今後の党運営の指針をこう強調。同時に、来春の統一地方選に向けた態勢づくりも指示した。会合では、28日の全国県代表協議会で参院選の総括などを行うことも決めた。
参院選から一夜明け、取材に応じる立憲民主党の泉健太代表=11日午後、東京・永田町 記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=11日、東京都港区(飯田英男撮影)惨敗を喫した政党でよく口にされる「解党的出直し」でさえ、最後といえる機会を失ったのではないか。参院選で野党第一党の立憲民主党は、公示前の23議席を6つ減らした。勝敗を分ける改選1人区では、32のうち自民に28勝を許し、立民は3人の現職を失った。立民幹部は、安倍晋三元首相の銃撃事件で選挙最終盤に弔い合戦のムードが生まれ「自民に追い風が吹いた」と分析したが、より根源的な理由に気付くべきだ。 なぜ敗れたか。それは、掲げる政策も選挙協力も、泉健太代表が取捨選択する覚悟を持たず、中途半端な姿勢に終始したためだといえよう。象徴的な例が外交・安全保障政策だ。今回の参院選は、ロシアのウクライナ侵略という事態で、他国による武力侵攻が21世紀の今も現実に起
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