衆院東京15区補欠選挙の告示日、他候補の演説会場で、電話ボックスの上から声を上げる政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表=4月、東京都江東区政治団体「つばさの党」幹部の根本良輔氏らが先の衆院東京15区補欠選挙に出馬し、他の候補の演説場所で大声を上げつきまとうなどの妨害行為を繰り返した問題は、同団体本部が警視庁に公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで家宅捜索される事態となった。やっとかというのが、率直な感想である。 選挙演説への妨害行為を巡って、警察がようやく重い腰を上げたことは歓迎したい。ただ、これまで「表現の自由」を錦の御旗に、警察による取り締まりや排除を批判し続けたマスコミや野党議員、またそれにお墨付きを与えた裁判所には憤りを禁じえない。 選挙演説への過激な妨害行為は参院選最中の令和4年7月8日、安倍晋三元首相が暗殺されるきっかけの一つになったからである。筆者がその前日夜の電話で、長野県に応