目次 はじめに──児童相談所70年の歴史と向き合い、未来につなぐ 第1部 資料と写真で見る児童相談所の70年 児童相談所は70年“生きてきた”し、今もちゃんと“生きている” ──児童相談所70年の歴史を概観する 児童福祉前史 ──児童の救済と保護の時代(1868~1945年) 児童福祉の幕開け “歴史の希望としての児童”の人権法・児童福祉法の制定 ──終戦時の児童保護(戦後処理)から児童福祉の基礎づくり(1945~56年) 児童福祉の展開1 “もはや戦後ではない”(経済白書) ──経済成長と児童福祉の拮抗の時代1(1957~64年) 児童福祉の展開2 経済成長と児童福祉拮抗の時代2 心身障害児に光を当てる ──不就学児の「たまり場づくり」「日曜学校」の取り組みを通して不就学をなくする運動、地域療育活動の高まり(1965~74年) 児童福祉の展開3 経済成長と児童福祉の拮抗の時代3 地域住民
<女性スキャンダルで弾劾裁判にまで追い込まれたにもかかわらず、為政者として高く評価され、今なお絶大な人気を誇るビル・クリントンの半生(1)> (写真は2016年1月、妻ヒラリー・クリントンの選挙集会で) いよいよ11月8日、米大統領選の投票が行われる。このままいけば共和党のドナルド・トランプを破り、民主党のヒラリー・クリントンが勝利するだろう。そうなれば来年1月、第42代大統領を務めたビル・クリントンが、再びホワイトハウスの住人となる。 10月上旬に過去の女性蔑視発言が話題になった時、トランプはテレビ討論会でこう反撃した。「私は言っただけだが、彼(ビル・クリントン氏)は実際に行動した」 日本では今も、ビル・クリントンといえば「モニカ・ルインスキー事件」を思い起こす人が少なくないだろう。確かに次々とセックスやカネのスキャンダルが持ち上がり、最終的には弾劾裁判にまで追い込まれた大統領だった。ト
12月に施行される特定秘密保護法について、「国民の知る権利が犯される」と危機感が強まっているが、もしかしたら、問題はそれ以前のところにあるのかもしれない。 「『知る権利が犯される』という声には、(中略)しばしある種の違和感を覚えざるを得ません」「犯されるというに足りるほどの知る権利を、戦後日本の国民は、持っていたのでしょうか?」 こんな皮肉を放つのは、『国家と秘密 隠される公文書』(久保亨、瀬畑源/集英社新書)。同書は、いかにして国家が公文書を意図的に隠蔽してきたかを明らかにした一冊だが、それ以前に、ろくに文書管理なんて出来やしなかった、いい加減な管理の歴史をも暴き出している。 70年代、大蔵省(現・財務省)には文書目録さえなく、「主計局では机の上が予算査定を受ける他省庁の資料でみるみる山になる。いつも捨てることばかり考えていた」(柿澤弘治衆議院議員/当時は大蔵省勤務)そうで、「現役の官僚
中野円佳さんの『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』(光文社新書)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334038168 昔に比べれば、産休・育休や育児支援の制度が整ったかに見える今、それでも総合職に就職した女性の多くが、出産もしくは育休後の復帰を経て、会社を辞めている。男性と肩を並べて受験や就職活動にも勝ち抜き、出産後の就業継続の意欲もあった女性たちでさえ、そのような選択に至るのはなぜなのか。また会社に残ったとしても、意欲が低下したように捉えられてしまうのはなぜなのか。 この本では、実質的に制度が整った2000年代に総合職として入社し、その後出産をした15人の女性(=「育休世代」と呼ぶ)に綿密なインタビューを実施。それぞれの環境やライフヒストリーの分析と、選択結果との関連
松居直と『こどものとも』 創刊号から149号まで (シリーズ・松居直の世界) 著者:松居 直 出版社:ミネルヴァ書房 ジャンル:児童書・絵本 数々のロングセラー絵本の出発点となった福音館書店の月刊絵本『こどものとも』。エレン・ケイの言葉に触発され、松居直自身が手がけたその創刊から149号までの試行錯誤の軌跡を、… 松居直自伝・松居直と『こどものとも』・翻訳絵本と海外児童文学との出会い [著]松居直 昔読んだ(読んでもらった)絵本についての記憶は、驚くほど鮮明だ。『ぐりとぐら』『どろんこハリー』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』『おおきなかぶ』……。名前を聞いただけで、リズミカルな言葉と、ちょっとユーモラスな絵が、またたく間によみがえってくる。 これらの名作絵本をプロデュースしていたのが、福音館書店の名編集者だった松居直である。彼が見いだしてメジャーになった作家は、安野光雅、加古里子、長新太
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