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moviereviewに関するmugi-yamaのブックマーク (209)

  • 濱口竜介監督「悪は存在しない」の不気味な単純さ 蓮實重彦さん寄稿:朝日新聞デジタル

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    濱口竜介監督「悪は存在しない」の不気味な単純さ 蓮實重彦さん寄稿:朝日新聞デジタル
  • ポールがイケメンすぎるのが悪いと思うんだ~『デューン 砂の惑星 PART2』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『デューン 砂の惑星 PART2』を見た。当然第一部の続編である。 www.youtube.com 父親を殺されたポール(ティモシー・シャラメ)は砂漠の民フレメンのもとで修業して砂漠の民らしい戦い方を身につけ、ハルコンネン家と戦って次第に支持を広げるようになる。スティルガー(ハビエル・バルデム)をはじめとする一派はポールが予言された救世主だと信じるようになり、ポールの母ジェシカ(レイチェル・ファーガソン)もフレメンの教母となってその予言を人に信じさせようとする。最初は救世主扱いに抗っていたポールだったが、やがてその役目を引き受けるようになり、ポールを愛するチャニ(ゼンデイヤ)はその姿に複雑な感情を抱くようになる。 アクションとか戦闘なども含めて1作目よりもメリハリがあり、宮廷陰謀劇のところも達者な役者陣が活躍していてたるんだところがない。皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)が帝国の噂や起

    ポールがイケメンすぎるのが悪いと思うんだ~『デューン 砂の惑星 PART2』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 『映画「オッペンハイマー」(追記あり)』

    こんにちは! こうの史代です。 10日前の朝、わたしは特急と新幹線に乗りました。 そして、やって来ましたよ。 さてここはどこでしょう!? はい。14時半頃のグランドシネマサンシャイン池袋12階です!映画「オッペンハイマー」の試写会がこれから始まるところです! 観終えました! この映画は、180分の大作です。J・ロバート・オッペンハイマーは、アメリカのロス・アラモス研究所の所長として原子爆弾を完成させた理論物理学者です。後に水爆の開発に反対して「赤狩り」に遭い、不遇の晩年を送りました。そんなオッペンハイマーの、クズだったり立派だったりの人柄と、栄光だったり苦難だったりの人生を追う、真っ向勝負の映画でした。 我々は、この大量殺人兵器を「狂った天才科学者たち」のせい、と片付けて安心していたのではないか? そうやって我々凡人は無責任に、無自覚に罪を犯してしまうのではないか?そして、たとえ取り返しが

    『映画「オッペンハイマー」(追記あり)』
  • 科学者の見る小さな世界と科学の大きな影響~『オッペンハイマー』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』を見てきた。 www.youtube.com 物理学者で原爆開発の立役者のひとりであるJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)の伝記映画だが、全人生はカバーしていない。オッペンハイマーが若手研究者として頭角を現し始めたくらいから始まり、ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.)が商務長官就任を却下されるところまでで終わる。この終わりはいったいオッペンハイマーの人生にどういう関係が…と思うかもしれないのだが、実際に見ると極めてきれいに着地している(ここも面白いのだが、あんまりネタバレすると良くないのでこのレビューでは割愛する)。 まず、序盤でけっこういやな気持ちになることを覚悟したほうがいい…というか、オッペンハイマーがロスアラモスにマンハッタン計画のための科学者村を作り、原爆の実験を成功させるまでが、まるでむちゃくちゃ

    科学者の見る小さな世界と科学の大きな影響~『オッペンハイマー』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 映画『ミスト』はただの胸糞作品ではなくアメリカの縮図であるとの評を聞いてこれこそが映画評論だと感動した

    リンク note(ノート) 『ミスト』(2007) 社会的メタファーだと気が付くかどうか|cymro アマゾン殿堂入りレビュアー 政治的にリベラルで知られるスティーヴン・キングだけに「アローヘッド計画」は原子力(あるいは化学/生物兵器)事故のメタファーという解釈もできるだろう。最近もHBOのドラマ『チェルノブイリ』についてツイートしていたくらいだ。 また、原作は1980年出版であるが、2007年公開の作品は9.11の影響を受けているという見方もできる。若い兵士を生贄として外に放り出す集団心理は、テロとの戦いと称してアフガニスタンへ兵士たちを送りこんだアメリカのアレゴリーのようにも見える。 ところで、霧の意味であるmistとfogの 4 users 63

    映画『ミスト』はただの胸糞作品ではなくアメリカの縮図であるとの評を聞いてこれこそが映画評論だと感動した
    mugi-yama
    mugi-yama 2024/02/17
    まあそういう還元主義的?な解釈も楽しいけど「これこそが映画評論」なんて言い出すのはあまりに貧しいと思うわ
  • よくできた話だが、個人的にはあまり…『落下の解剖学』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    ジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』を死者で見た。 www.youtube.com 雪深い山奥の山荘でサミュエル(サミュエル・タイス)が転落して死亡しているのが見つかる。死体に最初に気付いたのは視覚障害のある息子ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)であった。バイセクシュアルであるザンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に容疑がかかるが、裁判は紛糾する。 全体的にヒッチコックっぽいスリリングな法廷スリラーである。登場する役者陣の演技もよく、タイトでよくできた作品だ。フランス語圏に住んでいるドイツ人であるザンドラが言語を切り替えるタイミングはちょっと『別れる決心』を思わせる。ただ、個人的には私は子どもの視覚障害と犬に関するところがあまり趣味ではなく、そんなに面白いと思わなかった。 まず、子どもが事故で視覚障害になったことをプロットデバイスみたいに使っているところがそんなに好きではなかった。ダニ

    よくできた話だが、個人的にはあまり…『落下の解剖学』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    mugi-yama
    mugi-yama 2024/02/14
    “プロットデバイス”
  • ある種のハグスプロイテーション映画~『ボーはおそれている』(試写) - Commentarius Saevus

    アリ・アスター監督の新作『ボーはおそれている』を試写で見た。 www.youtube.com ボー(ホアキン・フェニックス)は母モナ(パティ・ルポーン)のところに帰省するつもりだったが、寝坊した上に自宅の鍵を盗まれて飛行機に乗れなくなる。その後受け取った母が異常死したという知らせに動転したボーは、いろいろあって事故にあってしまう。大けがをしたボーは医者一家の家で目覚めるが… 全体的にこれまでのアリ・アスター映画とは大きく異なり、ジャンル映画ではない…というか、精神分析みたいないかにもアートハウスっぽい映画である。何に似ているかというと、どっちかというとホラー映画よりはフェリーニの『8 1/2』みたいな、個人的体験をシュールに再構成して換骨奪胎した作品に似ている。笑えるところはけっこうあるし、ホアキン・フェニックスの演技は良いのだが、とにかく長いし、要らないところがけっこうある映画だと思った

    ある種のハグスプロイテーション映画~『ボーはおそれている』(試写) - Commentarius Saevus
    mugi-yama
    mugi-yama 2024/02/09
    “前2作については、「男性は遺伝子の乗り物にすぎない」という考えへの執着があり” なるほどなー/コメント欄になんか頭の悪い人が
  • 純愛キラキラ特攻隊映画『あの花が咲く丘で、きみとまた出会えたら。』感想文(ネタバレあり) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:20分》 これまで映画スター、警官、教師、消防士、世界的大金持ち、弟など様々なイケメンと交際を重ね、イケメンがいるとなればどこへでも赴いてきたキラキラ女子高生だが、その思いはついに時空を越えて今度のキラキラ女子高生は特攻隊と決死の恋愛、そんなバカなと呆れるかふざけるなと怒る人もいるかもしれないが、実はキラキラ映画SFは相性がよく、傑作『orange オレンジ』をはじめ『ぼくは明日、昨日の君とデートする』、『初恋ロスタイム』、『君が落とした青空』、SFではないのだが構成が時間SF的な『今夜、世界からこの恋が消えても』など、キラキラ映画において時空を超えた恋愛はそう珍しいものではないのであった。 珍しくないのはもちろん時間SFの設定だけではない。ストーリーに関してもいつものキラキラ映画である。川で溺れた子供を助けようとして父親が死に、それから何年経ったのか知らないが未だその傷

    純愛キラキラ特攻隊映画『あの花が咲く丘で、きみとまた出会えたら。』感想文(ネタバレあり) | 映画にわか
    mugi-yama
    mugi-yama 2023/12/11
    “よくできた反戦キラキラ映画の佳作”だとすれば、件の批判(見慣れぬ格好をした女性がいたらすぐにとっ捕まるはず)に対する作劇的処理はどうなってるんだろうか
  • 映画「ゴジラ-1.0」の謎を解く | 文藝春秋 電子版

    敗戦から2年近くしか経ていない1947年の日をゴジラが襲う映画「ゴジラ-1.0」は、「シン・ゴジラ」(2016年)とはまったく違う角度から、山崎貴監督がゴジラ映画の可能性の限界に挑んだ野心作だ。なぜ、山崎監督は敗戦直後の日を舞台にしたのか。そして、なぜ米国や米軍をほとんど登場させず、ゴジラと旧日軍人・兵器との戦いを描いたのか――。朝日新聞記者の太田啓之氏がその謎に迫った。また、劇中で登場する旧日海軍の十八試試作戦闘機「震電」や駆逐艦「雪風」について、映画を見ただけでは分からない山崎監督のこれらの兵器に対する驚異的なこだわりを明らかにする。 「ゴジラ-1.0」より Ⓒ2023 TOHO CO., LTD. 「ゴジラ-1.0」を公開初日に観て帰宅するやいなや、物置にストックしてあった「震電」の内部構造を再現した1/48プラモデルと、「震電」関連の資料をひっぱり出した。映画の中での震電の

    映画「ゴジラ-1.0」の謎を解く | 文藝春秋 電子版
  • いくらなんでも拾ってないプロットが…『マーベルズ』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    ニア・ダコスタ監督の新作『マーベルズ』を見てきた。 www.youtube.com キャプテン・マーベルことキャロル(ブリー・ラーソン)とモニカ(テヨナ・パリス)が宇宙空間であやしい光に接触してしまったことをきっかけに、キャロル、モニカ、ミズ・マーベルことカマラ(イマン・ヴェラーニ)が強くパワーを使うたびに入れ替わってしまうという怪現象が起きるようになる。あやしい光の経緯などを探るうち、クリー人のリーダーであるダー・ベン(ザウイ・アシュトン)がどうもカマラが持っているバングルと対になるバングルを持っていて、それで宇宙に問題が生じているらしいことがわかる。キャロル、モニカ、カマラはフューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の支援を受けて事態解決を目指すが… 全体的にすごくADHDっぽいストーリーテリングというか、ヒロインのひとりであるカマラはADHDという設定があるはずなので、女性3人がめまぐ

    いくらなんでも拾ってないプロットが…『マーベルズ』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    mugi-yama
    mugi-yama 2023/11/21
    “最後の猫大爆発みたいなの” なにそれ!
  • 大戦の雪辱戦としての『ゴジラ -1.0』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール ~Disc 2~

    『ゴジラ -1.0』鑑賞。 作の主題は「大戦の雪辱戦」であろう。 第二次世界大戦で日は人命を捧げて気合で勝とう! という日の伝統的精神論バカの考えた愚策で戦いに望み、大敗を喫する。 生き残った人々は焼け野原となった日へ戻り、それでもなお生き続けようと奮闘する。1954年の『ゴジラ』が大戦そのものの恐怖の象徴であったのに対し、『ゴジラ -1.0』は復興の困難さの象徴だ。 バカな政府が日を破壊しつくしている現在に、このテーマでゴジラを作ろうという気概はアッパレという他無い。 ただ気概だけでは映画はできない。 作は悪いところやダメなところが、真っ黒なテーブルに直に置かれた豆腐のように、分かり易く露呈している。 可読性が無く何と呼べば良いのか分からないタイトルに始まり、穴だらけの脚、感情の起伏が声の大きさで現される演出、ネジ込まれた恋愛&ゴジ泣き要素…… とはいえ、映画としてつまらな

    大戦の雪辱戦としての『ゴジラ -1.0』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール ~Disc 2~
    mugi-yama
    mugi-yama 2023/11/10
    “可読性が無く何と呼べば良いのか分からないタイトル”
  • 超映画批評『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中)

    『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中) 23年/日/125分 公開日:2023/11/03 配給:東宝 監督:山崎貴 出演:神木隆之介 浜辺美波 山田裕貴 ≪『シン・ゴジラ』を超える、タイムリーかつ熱いドラマ≫ ハリウッドとの間に大人の事情があるなどと言われるが、『シン・ゴジラ』から7年間も国産ゴジラ映画が作られなかった最大の理由は、あまりに『シン・ゴジラ』の評判が良すぎて、下手なものを作るわけにはいかなかった東宝サイドの責任感によるものだろう。 そして、それだけのことはあった。『ゴジラ-1.0』は『シン・ゴジラ』と比べても劣らない、むしろ部分的には上回るほどの映画作品であり、世界中のゴジラファンやハリウッド版のスタッフらに、日映画人の矜持を見せつけた恰好となっている。 戦後数年がたち、ようやく復興し始めた日。特攻隊の生き残りである敷島浩一(神木隆之介)は、戦中の混乱の中で出会

    mugi-yama
    mugi-yama 2023/11/03
    へー/わたし「-1.0」を「マイナスワン」と読ませるのがどうもイヤで…
  • 『オッペンハイマー』を見た感想

    当方、ヨーロッパ某国にいるので、先日クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』を視聴することができた。 同日公開だった方向性の全く違う『バービー』との造語がミームになるなど、英語圏を中心に話題になっているが、『オッペンハイマー』は原爆開発のマンハッタン計画を指揮した物理学者の伝記映画であるため、日での公開は未定であるという(しかも8月が近いこの時期なので)。 稿では、映画を観て思った感想を徒然に書いてみたい。 ネタバレ等は気にしないで書くので、情報を入れないで視聴したい向きは注意されたい。 複雑な映画であるこの映画では、3つの時間が並列で進む。 戦中の原爆開発まで、戦後の赤狩りによるオッペンハイマーの失脚、さらにその後のストラウス(オッペンハイマーへの個人的因縁から裏で糸を引いた人物)の議会公聴会だ。 人間関係は多層的で、時間経過とともに関係も変質する。 また、最初のマンハッタ

    『オッペンハイマー』を見た感想
  • ベルファストの厳しい現実と役に立ちすぎる哲学~『ぼくたちの哲学教室』 - Commentarius Saevus

    『ぼくたちの哲学教室』を見てきた。ベルファストにあるホーリークロス男子小学校の哲学教育を撮ったドキュメンタリー映画である。 www.youtube.com ホーリークロス男子小学校はベルファストのアードインにある小学校で、ワーキングクラスのカトリックの子どもたちが多く通っている。北アイルランド紛争で地域全体が疲弊したため、暴力犯罪やドラッグ、自殺が多発している。そんな中、子どもたちが暴力や犯罪にハマらないよう、ホーリークロス男子小学校では校長のケヴィン・マカリーヴィー先生を中心に哲学教育やメンタルヘルスのケアに力を入れている。 マカリーヴィー先生がかなり強烈なキャラで、哲学の先生なのだが、昔はいろいろお酒や暴力でトラブルを起こしたこともあり、そこから立ち直ったらしい。エルヴィス・プレスリーの大ファンで、スマホの着信音は常にエルヴィスだ。筋トレも欠かさないコワモテの先生でもある。マカリーヴィ

    ベルファストの厳しい現実と役に立ちすぎる哲学~『ぼくたちの哲学教室』 - Commentarius Saevus
  • 机上の王、現場に出る。『シン・仮面ライダー』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール ~Disc 2~

    『シン・仮面ライダー』鑑賞。 庵野秀明主導による『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』に続く「シン」シリーズにして、ついに庵野人が監督を務めている。 「シン」シリーズでは元々子供向けであるが故に、おおらかに設定された出自や展開を再構築するといった傾向があるだろう。 『シン・ゴジラ』では災害としての巨大怪獣と政府の対応という展開に軸を置き、ドラマやセンチメンタルな心情はほぼ排除された。 『シン・ウルトラマン』では宇宙人と怪獣を前にした政府の対応といった展開を、今度は肉として。軸には種族から違う地球の人々を守る宇宙人のエモーションに焦点が合わされた。 『シン・仮面ライダー』では「ショッカー」という存在と、彼らを止める人物のモチベーションが展開の軸になっている。 「悪の組織を運営する」といったシミュレーションゲームなどでも構成員を離さないためには良い給料や、良い労働条件を用意しなければいけない

    机上の王、現場に出る。『シン・仮面ライダー』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール ~Disc 2~
  • 2/18~3/10くらいまでの映画日記 - 誰も呼んでくれない夜

    ポール・バーホーベン『ベネデッタ』を見る。 好きな監督のつもりだが『エル』のことは正直あまり覚えていない。 エログロ版『修道女』だろうと(随分待たされたせいか)なんか想定の範囲内の題材と高を括っていたが、初っ端の賊が○の○で退散する展開から、この監督が相当変な感覚の持ち主であることを思い出す。ヒロインが成長した途端にキリストが登場。そんな『サウスパーク』以外思い浮かぶほど見ていないのだが、今回のキリストはブニュエル『銀河』の危険な兄ちゃん度が凄い(恵比寿映像祭で見たペギー・アーウィッシュの映画にも『ビリディアナ』の明らかな引用は出てきたが)。そして痛い描写のバリエーションも、こちらの想像を裏切る豊かさ。『氷の微笑』『ショーガール』の監督ということを嫌でも思い出すイチャイチャかつ出鱈目、サイコなようで裸一な展開。堂々たる女性の肉体(この「堂々と」というのが終盤ちょっと泣かせる)。これまた一

    2/18~3/10くらいまでの映画日記 - 誰も呼んでくれない夜
    mugi-yama
    mugi-yama 2023/03/11
    『猫の散歩』見てみたいなあと思ったら
  • ポストモダンなメタ映画a.k.a.金かけたオタクの遊び、そして変ちくりんだがクィアではなく~『バビロン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    デイミアン・シャゼル(「チャゼル」表記が多いが「シャゼル」に近い発音らしい)監督の新作『バビロン』を見てきた。 www.youtube.com 舞台は1920年代末から1930年代初頭、サイレントからトーキーに移り変わるプレコード・ハリウッドの時代である。サイレント期からのスターであるジャック・コンラッド(ブラッド・ピット)、スターを目指す若手女優ネリー・ラロイ(マーゴ・ロビー)、映画界に入りたいと願い、ひょんなことからジャックのアシスタントになってだんだん制作側として頭角を現すマニー・トレス(ディエゴ・カルバ)の3人が主要キャラクターで、他にもいろいろと映画関係者が絡んでくる。長尺でわりといろいろなことが起こるのだが、簡単に言うとこの3人の栄光と衰退の物語である。 全体としては、真面目な言い方で説明すると、映画映画史に関するポストモダンなメタ映画、不真面目な言い方で説明すると金かけた映

    ポストモダンなメタ映画a.k.a.金かけたオタクの遊び、そして変ちくりんだがクィアではなく~『バビロン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 2022年映画ベスト10 - Commentarius Saevus

    昨日、アトロクで発表した映画ベスト10です(伊賀大介さんのベストとあわせてこちらとこちらで聴くことができます)。今年は133映画を見ました。そのうち27は配信で、1は日未公開(ソフトで鑑賞)です。 1. 『メタモルフォーゼの縁側』…ポジティブなファン活動の楽しさに、世代の違う女性の交流を丁寧に織り込んだ作品。 2. 『私ときどきレッサーパンダ』…こちらもポジティブなファン活動についての作品。赤いレッサーパンダが何を象徴しているのか考えるのも面白い(たぶん月経じゃない)。 3. 『サポート・ザ・ガールズ』…かなり深刻な話なのに、コメディみたいな構造であんまりじめじめしていないのが面白い。 4. 『ミセス・ハリス、パリへ行く』…原作より良かった…というか、子どもの頃に読んで納得できなかったバッドエンドがやっと解決された気分になった。 5. 『ファイアー・アイランド』…『高慢と偏見』を

    2022年映画ベスト10 - Commentarius Saevus
    mugi-yama
    mugi-yama 2022/12/30
    アトロクまだ聞いてないのに読んじゃった…
  • 映画「ケイコ 目を澄ませて」異例の大ヒット! 口コミで評判が広がり上映館が続々拡大(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    「ケイコ 目を澄ませて」が異例の大ヒット 三宅唱監督、岸井ゆきの主演の映画「ケイコ 目を澄ませて」が異例の大ヒットとなっている。12月16日に超大作「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」と同日公開されたが、filmarks調査の初日満足度ランキングで「アバター」を抑えて第1位にランキングされた。 https://filmaga.filmarks.com/articles/210936/ テアトル新宿では公開後も平日昼も含めてほぼ満席状態が続き、「こんなにたくさんのお客さんが来たのは久しぶり」と嬉しい悲鳴があがっている。有楽町や渋谷など他の上映館でもヒットしており、1月以降の上映館がどんどん拡大している。 テアトル新宿発の大ヒットといえば「この世界の片隅に」が有名だが、果たしてそのレベルの大ヒットになるのかどうか。こんなふうに口コミで評判が広がり大ヒットという事例は、この社会の文化や芸術への

    映画「ケイコ 目を澄ませて」異例の大ヒット! 口コミで評判が広がり上映館が続々拡大(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • 年末の家族の集まりで急にこのままじゃヤバいんじゃないかと思い始めた若者の話~『グリーン・ナイト』 - Commentarius Saevus

    デヴィッド・ロウリー監督『グリーン・ナイト』を見てきた。 www.youtube.com 14世紀に中英語で書かれた著者不詳の詩『ガウェイン卿と緑の騎士』を原作とするファンタジーである。アーサー王の若き甥ガウェイン(デーヴ・パテール)が、クリスマスに突然やってきた緑の騎士と決闘をしたおかげでとんでもないゲームに巻き込まれるというお話である。ガウェインは緑の騎士の挑戦に応じて相手の首を切り落とすのだが、自らの名誉のため、緑の騎士と約束したとおり、翌年のクリスマスには今度は自分が騎士から一撃をくらうべく、待ち合わせ場所である緑の礼拝堂まで旅をすることになる。 …というあらすじを書くととんでもなくヘンな話なのだが、これはまさに、今の感覚ではわかりにくい中世の騎士が出てくるおとぎ話をそのまま映画化したものである。お話じたいはいろいろスマートにするため原作から変えられているのだが、見終わった時の感覚

    年末の家族の集まりで急にこのままじゃヤバいんじゃないかと思い始めた若者の話~『グリーン・ナイト』 - Commentarius Saevus
    mugi-yama
    mugi-yama 2022/12/15
    “『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の次くらいに中世文学の読後感に近い” モンティパイソン見てなんじゃこりゃと思ったんだけど、アレって中世文学だったのね