ルワンダの首都キガリ近郊の教会内に設けられた虐殺記念館の棚に安置された虐殺犠牲者の遺骨=2010年8月6日、ロイター 多数派フツと少数派ツチ間の民族対立が原因で、フツの過激派がツチと穏健派フツを殺戮した「ツチに対するジェノサイド」だった(つまり加害者はフツで、犠牲者はツチである) 大量殺戮が続く中、ルワンダに駐屯中の国連平和維持活動(PKO)部隊はその行為を止めなかった 当時の反政府勢力「ルワンダ愛国戦線(RPF)」のカガメ将軍(現ルワンダ⼤統領)がジェノサイドを止めた(そのため、ルワンド国内外で「救世主」と称えられている) 戦闘の敗者であるフツ主導のルワンダ旧政府やフツ民兵はRPFによる報復を恐れて、国外に逃れた しかし、これらの通説はいずれも事実に反しているか、単純化しすぎている。30年経った現在もルワンダのジェノサイドには不明な点が多く、物事を単純に見ることを避けなければならない。