2019年7月18日に起きた、京都アニメーション放火事件。9月5日、その初公判が京都地裁で開かれた。青葉被告は「私がしたことに間違いありません」として起訴内容を認めているが、弁護側は責任能力を争い無罪を主張する姿勢を見せている。 "平成以降最悪"の放火事件は、なぜ起きてしまったのか。凶行に走った青葉真司被告の家庭環境に迫った記事を再公開する。(初出・2022年6月24日 年齢・肩書は当時のまま) ◆ テレビ、新聞、ネットニュースでは、日々、あらゆる情報が流れては消えていく。しかし、この世で実際に起きていることは、大手メディアが報じる“大きな声”だけではない。 人々の“声なきこえ”をしっかりと伝え、記録に残したい――。 そんな思いから2020年10月に立ち上がったのが、YouTubeチャンネル「日影のこえ」だ。メディアで報じられた重大事件の「その後」を追い、決してマスメディアが伝えない「名も