今年に入ってから著作権の保護期間(映画などを除き没後50年間)が切れた日本の小説家といえば、川端康成だ。その著作物は今、中国で各社が競い合って、出版ラッシュを迎えている。その数は知っているだけでも、20社以上になっているから驚いた… https://t.co/tftgF4Vt95
スティーブ・シルバーマン『自閉症の世界』(正高信男・入口真夕子訳 講談社ブルーバックス)が刊行されました。この本の原書"NeuroTribes"は、欧米では数々の賞を受賞した話題作なのですが、翻訳は全訳ではありません。これは訳者あとがきにも書いてあるとおりです。 カット部分が最も大きいのは序章で、おそらく1/10くらいに縮められています。内容も大きく変わっているため、章題も変わっています。訳書では「自閉症は増えているか」ですが、原書では"Beyond the Geek Syndrome"、「ギーク症候群を超えて」というタイトルで、シリコンバレーの話や、著者が本書を書くに至ったきっかけなどが書かれています(Perl開発者であるラリー・ウォールの話もカットされた部分に出てくるんですが、エピグラムはそのままなので意味がわからなくなってます)。 巻末の謝辞や参考文献一覧も割愛されてます。謝辞はとも
日本メディアの「オバマ回顧録」の翻訳、その訳文がはらむ「危険性」を考える 政治的衝突の火種になりかねない 翻訳こそ「政治の場」 翻訳というと、どんな役割があると思われるだろうか? 語学や文学、せいぜい各国のおつきあいの際に必要なツール程度にみなされてきたかもしれない。じつは翻訳とはもろに政治の場であり、戦場であり、知力の武器そのものなのだ。 たとえば、明治時代、悪名高い日英間の不平等条約をなんとか修正するために、イギリスで『源氏物語』を一部英語に訳して出版した日本人がいた。ジャーナリストであり政治家であった末松謙澄(すえまつ・けんちょう)である。有名なアーサー・ウェイリーの英訳 The Tale of Genjiが二十世紀初頭に登場する以前のこと。 末松謙澄はどうしてそんな難事に挑んだのかといえば、日本が千年も昔から高度に発達した文明国であることを、『源氏物語』を通じて示すためだったという
【後日追記】この件についてのエントリはカテゴリでまとめて一覧できるようにしてあります。【追記ここまで】 今回も引き続き変則的に。 一昨日11月18日のエントリは、はてなブックマークで現時点で768件のブクマをいただいています。ブコメは現時点で214件いただいています。ありがとうございます。1万字など軽く超えてしまっている長文記事であるにもかかわらず、ブコメという公開の場に言葉を書く前に中身をちゃんと読んでくださっている方ばかりで、感謝にたえません。私自身がはてブを非公開にしているのが申し訳ないです(これは、とあることがきっかけで、私の過去の断片的な発言をほじくり返して難癖をつけ、最近流行りの「ターフ」というレッテルを貼り付けようと待ち構えている人々の存在を察知したことによります。日本語圏の「ターフ」は本来のキリスト教社会の宗教保守の文脈から切り離されててわけがわからず、それゆえ、誰にでも貼
待望の画期的な全集、誕生! スヌーピー生誕70周年記念出版 全25巻 全国書店で大好評発売中! 遂に全作品が日本語で読める! 1950年10月2日にアメリカの新聞7紙で連載がスタートした、コミック「ピーナッツ」。今年は生誕70周年の記念イヤーです。 スヌーピーやチャーリー・ブラウンなど、ゆかいな仲間たちが活躍するユーモアに満ちたお話は、本国アメリカのみならず世界中で長く愛され続けています。 日本でもたくさんのファンがいるこの作品ですが、これまで日本語未訳の作品がまだ多く残っていました。 このたび、生誕70周年を記念して、「ピーナッツ」すべての作品を収録した『完全版 ピーナッツ全集 スヌーピー1950~2000』を日本で刊行することが決定。 そしてその訳はすべて、詩人・谷川俊太郎さんが手がけられることが決まりました。 谷川俊太郎さんは日本で「ピーナッツ」が初出版された頃からの翻訳者。日本の読
【10月11日 東方新報】中国が誇る国宝級SF作家・劉慈欣(Liu Cixin)氏の代表作「三体(The Three-Body Problem)」(早川書房刊)第一部の邦訳が、今年7月に日本で発売されて以降、中国小説の翻訳ものとしては異例の大ヒットを飛ばしていることが、中国で話題になっている。日本語版は発売後1週間で10回以上重版し、あっという間に10万部が売れたという。近年の日本の出版不況を考えれば奇跡に近い。日本よりかなり早く出版された韓国版は初版400部しか売れず、劉慈欣氏自身を困惑させたこととは対照的だ。 多くの日本人読者が読後の感想をネットに上げており、ほとんどが高評価。アニメ映画『君の名は。(Your Name.)』の新海誠(Makoto Shinkai)監督も、「三体」を新幹線に持ち込んでいる写真をツイッター(Twitter)に投稿していたことは、中国にも多い同監督ファンの間
ようやく暖かくなってきたので、映画もたくさん見に行こうと思います! 『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。英語が堪能な彼女が、普及が進む動画配信サービスですごく気になることとはーー? * * * 最近、NetflixやAmazonのプライム・ビデオといった動画配信サービスを利用する機会が多くなりました。ただ、すごく気になることがあって......。英語の作品につけられた日本語字幕の内容が、よく間違っているんです。 一番多いのが、ことわざや慣用句を直訳してしまうパターン。例えば、"All work and no play makes Jack a dull boy."ということわざがあります。これは「よく遊びよく学べ」という意味で、文中の"Jack"は「太郎」のような普遍的な名前のことです。本来、この名前まで訳す
【3月2日 AFP】大手翻訳サイト「レベルソ(Reverso)」で、単語の例文として反ユダヤ的、人種差別的、性差別的な文章が表示されることが分かり、同サイトを非難する声が上がっている。 レベルソで「nicer(より親切な)」という英単語のフランス語対訳を調べると、例文として「ヒトラーはユダヤ人が値する以上の親切さをもって接した」が、また「much nicer(はるかに良い)」では「ダッハウ(Dachau)はアウシュビッツ(Auschwitz)よりはるかに良かった」という例文がそれぞれ表示された。また、「Jew(ユダヤ人)」を調べると「ここにはユダヤ人が多すぎる」など、同じく悪意のある例文が示された。 AFPはまた、ドイツ語で「イスラム教徒」を検索すると「良きイスラム教徒は常に口を閉じる」と表示されることを確認。「黒人」に相当するフランス語を入力すると、英語で「周知の事実──黒人が引っ越して
最近、若い友人と本の話をすることが増えました。AIが世界を一変させると喧伝され、少子高齢化による人口減少の危機が叫ばれているなかで、30代、40代のビジネスパーソンが、どれほど切実な思いでビジネス書や投資本を読んでいるかがひしひしと伝わってきます。 そんな話にじっと耳を傾けていると、「そういえば最近、古典を読みましたよ。新訳だから読みやすかったなあ」と言われて驚くことがあります。仕事に忙殺されている彼らが、自分自身に必要な本を読むことは当然ですが、その合間を縫うようにして、バルザックの『ゴリオ爺さん』やコンラッドの『闇の奥』に挑戦したというのです。まして文庫本で4冊、合計2000ページ以上にもなる『アンナ・カレーニナ』を読み返したなどという話を聞くと、思わず「本当に?」と聞いてしまいます。 私は「光文社古典新訳文庫」の編集長を2006年9月の創刊から10年にわたって務め、「いま、息をしてい
“なぜ、会長にしても西野さんにしても、「ハリル、問題があるぞ」と一度として言ってくれなかったのか” ロシアW杯開幕を2カ月後に控えた2018年4月9日、日本代表監督解任が突如発表されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏。異例とも言える日本サッカー協会の決断に対しては賛否両論、議論の渦が巻き起こったが、当事者であるハリルホジッチ氏は何を想うのか。4月27日に日本記者クラブで開かれ1時間半に及んだ会見の全文を公開する。 お集まりのみなさま、こんにちは。今日はみなさまお越しいただきまして、どうもありがとうございます。今回初めて、4月7日以来、私の口からお話をさせていただく機会を得ました。 やはり、ここ日本で3年間仕事をしてきましたので、この地でお話をさせていただきたいと思いました。この日本という素晴らしいお国で私自身いろんな体験をしてまいりました。 そして、この私どもが家族とともに大好きな日本というお
全米沸騰のベストセラー、マイケル・ウォルフ『炎と怒り――トランプ政権の内幕』(原題 Fire and Fury: Inside the Trump White House)、2月下旬緊急発売決定! マイケル・ウォルフ『炎と怒り――トランプ政権の内幕』 本体価格1800円+税 2018年2月下旬発売 早川書房 ※書影をクリックするとAmazonページにジャンプ。 「この本でトランプ政権は終わるだろう」――著者マイケル・ウォルフ(BBCのインタビューより)株式会社早川書房は、世界的話題作マイケル・ウォルフ『炎と怒り――トランプ政権の内幕』(原題 Fire and Fury: Inside the Trump White House)日本語版の版権を取得しました。 スティーブ・バノン前首席戦略官・上級顧問をはじめとする関係者200人以上への1年半にわたる取材にもとづきトランプ政権の混乱した内情を
Microsoftは、クリエイティブな未来の主導権をAppleとAdobeから奪い取ったのではないか。筆者にはそう思える。 「Windows 10」の直近のアップデート2つ(第1弾の「Creators Update」と、2017年秋のリリース予定が発表されたばかりの「Fall Creators Update」)や、複合現実とコンピューティング関連ハードウェアへの積極的な取り組みを併せて考えると、Windowsはクリエイティブな仕事とクロスデバイスの生産性において頼れるプラットフォームになりつつある。 「残念ながらAppleとAdobeは終わりだ」などと言っているわけではない。そんなことは考えてもいない。Appleが作っている人気のスマートフォンやタブレットは、誰もが耳にしたことがあるだろう。それに、6月に開催の開発者会議Worldwide Developers Conference(WWD
アニ @gorotaku この歌詞は「ミス」とかではなくて、極めて緻密な計算に基づくプロの仕事だと思う。詳しくは僕の授業で。 / “アナと雪の女王の主題歌『ありのままで』の歌詞がトンデモ訳だったことが判明wwwwwこれはひどいwwwww” htn.to/mVZdEL 2014-08-05 02:20:06 アニ @gorotaku そもそも根本的な大前提として、英語と日本語の音節構造の違いがあるんだよね。英語の"let it go"は音三つに乗るわけだけど、同じ三音に日本語では「ありの」とか「ままの」とか「たらこ」とかしか乗らない。日本語として自然な歌にするなら、情報量は絶対に英語版より減ってしまうわけです 2014-08-05 02:22:59
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く