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カラスは4まで直感的に数えられると言われています。 そして人間も直感的理解は同じく「4」が限界のようです。 米国マサチューセッツ工科大学(MIT)とカリフォルニア大学バークレー校(UCB)で行われた新しい研究により、人間の数を数える能力は「数字に名前があるかどうか」に依存していたことが判明しました。 この研究によれば、数字に名前がない文化では数を数える能力が極めて限定されているといいます。 工業化した社会からは無縁の伝統的な文化に属する人々の中には「5以上の数字をあらわす名詞」が存在しないか極めて限定的である場合があり、そのような社会で生活する人々は「4」を超える数の作業の正確さが失われていました。 どうやら人類が他の生物と異なり、数学でマウントをとれるようになったのは、言語の存在に鍵があるようです。 研究内容の詳細は2022年2月8日に『Psychological Science』に掲載
ミツバチは人間社会と比べても劣らない社会制度が発達した世界に住んでおり、その労働倫理の高さには定評があります。 そんな愛すべきミツバチに大きな危機が押し寄せています。個体数が急速に減っているのです。 この問題の解決につながるような発見を、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の博士課程に入ったばかりの女性研究者が成し遂げました。 巣箱に群がるミツバチ。リンゴやコーヒー、アーモンドなど、様々な植物を受粉させることができる=ブリティッシュ・コロンビア大、長谷川のんのさん撮影 ミツバチの数が少なくなると人間にどんな影響があるのでしょうか。ミツバチはハチミツやローヤルゼリーを生み出し、私たちの栄養や健康、経済に大きな貢献をしています。 それ以上に大事なのが、ミツバチは花粉を運ぶ役割を果たしていることです。専門家によると、ミツバチは世界の農作物の約3分の1の受粉を担っていて、ほかの昆虫や動物などの「花粉
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ある外来植物に集まるカブトムシは、昼間も活動を続ける――。 小学生が、大学講師との共同調査で、「カブトムシは夜行性」との常識を覆す発見をした。 調査をしたのは埼玉県の小学6年、柴田亮さん。柴田さんは2019年と2020年の夏の間、早朝から深夜にかけて1日3~5回、自宅の庭の外来植物シマトネリコにやってくるカブトムシの個体数を数えた。 162の個体に番号をつけて識別し、それぞれの個体が餌場に滞在した時間を調べた。その結果、深夜0時ごろに個体数がピークになるものの、夜が明けて明るくなっても多くの個体がシマトネリコにとどまり、エサを食べたり交尾をしたりと活動を続けたという。 個体数が最も減少する正午ごろでも、ピーク時の半数ほどを餌場で確認できた。 NHK出版『みんなの趣味の園芸』のサイトによると、シマトネリコの原産地は日本(沖縄県)、台湾、中国、フィリピン。常緑性で、日陰でも育つという特性がある
本当にすべての物体が引き合っているの?アイザック・ニュートン(ゴドフリー・ネラー画)。 / Credit:Wikipediaりんごが木から落ちるのを見るまでもなく、地球上のあらゆる物体は地面に向かって引っ張られています。 それはずっと古代から人々の疑問でした。 アリストテレスは「万物には本来あるべき場所へ戻ろうとする力が働くのだ」と考えました。 彼は鳥が巣へ戻るのも、地面から持ち上げた物が地面に戻っていくのも、同じ原理によるものだと考えたのです。 しかし、太陽や月をはじめとする天体は、空を移動し続けていてあるべき場所があるようには見えません。 物体を地面に引き寄せる力とはなんなのか? それはずっと長い間人類にとっての謎だったのです。 この問題に大きな転機を与えたのが、17世紀の偉大なる科学者アイザック・ニュートンです。 ニュートンは物体に働く「力」というものを明確に定義することで、力の作用
科学者というのは、1つのテーマを徹底的に突き詰めて考える生き物だ。だから世間に広まっている科学に関するちょっとした誤解も大いに気になるようだ。 そんな思いを微生物学者のスザンナ・L・ハリス博士がTwitterで呼びかけたところ、各方面の科学者から続々と科学的誤解に関するコメントが集まった。
地球は太陽系の一員で、太陽の周りを離れることなくずっと回り続けています。 私たちの知る多くの惑星は、そんな星系に属するメンバーです。しかし、宇宙にはどの星系にも属さず、1人孤独に銀河を旅する自由な惑星も存在するのです。 10月29日付で科学誌『Astrophysical Journal Letters』に掲載された新しい研究は、そんな自由浮遊惑星について地球と同サイズのものを発見したと報告しています。 これまで発見された自由浮遊惑星は木星の数倍という巨大なものばかりでした。今回の研究はこれまでで最小サイズの自由浮遊惑星を発見したことになります。そしてそんな惑星は、宇宙でもっともありふれている可能性があるのです。
夢の研究をしている米ハーバード大学の心理学の教授ディアドラ・バレット氏が最近見た新型コロナウイルスに関する夢のフォトイラストレーション。氏の自作。(ARTWORK BY DEIRDRE BARRETT) 黒塗りの米大統領専用車が歩道に寄って止まり、黒い窓ガラスが開いて、中からロナルド・レーガンが小説『荒野(Wilderness)』の作者ランス・ウェラー氏を手招きした。亡くなって久しい元大統領がウェラー氏を漫画専門店に案内すると、そこにはウェラー氏の欲しかったタイトルが全てそろっていた。しかし買い物を済ませる前に、レーガンはウェラー氏の財布を引ったくり、ドアから外へ飛び出してしまった──。 もちろん、これはウェラー氏の夢だ。氏のように、いま世界中で多くの人が「コロナウイルス・パンデミック・ドリーム」という新たな現象を経験しているという。 夢の内容や感情は、起きている間の幸福感と関連しているこ
批判も覚悟のうえで自ら情報提供 山崎製パン株式会社(ヤマザキ)が3月、一部の角食パンに食品添加物「臭素酸カリウム」を使い始めました。臭素酸カリウムは遺伝毒性発がん物質とされ、添加物批判の記事や書籍等では必ず、猛批判される物質。同社は、臭素酸カリウムを2014年以降は使っていませんでしたが、使用再開です。 しかも、2月25日からはウェブサイトで、自主的に使用再開を情報提供し始めました。法的には、告知する義務はないのに……。 さっそく同社に尋ねました。「発がん物質を食品に使う? 週刊誌などからまた、猛烈にたたかれますよ」。答えは、「もっとおいしいパンを提供するために使いますが、安全は絶対に守ります。詳しく説明しますので、なんでも聞いてください」。 さっそく取材しました。添加物はイヤ、と思う皆さんにこそ読んでもらいたい、科学的根拠に基づく企業の毅然とした判断が、ここにはあります。 食感改善に絶大
マラソン選手から見つかった腸内細菌をマウスに投与したところ、パフォーマンスの向上が見られた/Andrew Burton/Getty Images/FILE (CNN) マラソン選手の腸内細菌を調べた最近の研究で、大会後に目立って増える細菌があり、これが運動能力に影響しているとの可能性が指摘された。 研究は生物医学誌ネイチャーメディシンに発表された。2015年のボストン・マラソンに参加した選手の一部を対象に、大会前と大会後それぞれ1週間の便を採取し、腸内細菌の変化を調べた。 その結果、大会後はどの選手もベイロネラという種類の細菌が目立って増えたことが分かった。ベイロネラには、強い運動によって体内に生じる乳酸を代謝する働きがある。 研究チームは次に、選手らの便からベイロネラの一種を抽出し、マウスに与える実験を行った。すると、ベイロネラを与えたマウスはそうでないグループに比べ、トレッドミルで走ら
こんにちは、カタツムリ系です🐌 「宇宙論」という言葉があるのですね。あまりに広すぎるカバー範囲をもつ、このワード。しかも「言ってはいけない」という、宇宙論のタブーを取材したもの。宇宙論にタブー?! 宇宙全般を扱っている点、テーマは壮大ですが、情報共有のジャンルとしては、なかなかニッチなアプローチ💦 こちらもタブーではないものの、しくじり系のトピック↓ 宇宙を始めとするサイエンス情報にも、多少親しみが生まれてきました そろそろ「これ、知ってます!」というトピックが増えてきました。宇宙のような超マクロなものから、量子のような超ミクロのものまで、驚きの連続ではあります。そのため、宇宙科学を始めとしたサイエンスが見せてくれる、一見非常識的な情報も、以前ほど「なんでもアリだなぁ」と思うこともなくなりました。 モノはすべてツブ(粒)であり、同時にナミ(波)だとか その考え方を延長すると、宇宙は無数
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