shonenjumpplus.com 藤本タツキの漫画『さよなら絵梨』のこと考えてたら体調崩しました。 面白いとかつまらない以前に「漫画の中でドキュメンタリー風映画を撮る」というわけわからん構造で、強制的に「どこまでが現実でどこまでが嘘か?」を考えさせられ脳がキャパオーバーしてなんか普通に知恵熱出た。 で、これ以上は精神崩壊するので自分の中で「全部嘘」ということで無理やり納得しました。「1ページ目から最終ページまで全部そういう映画だった」と。 読者にネタバラシすることなく「劇中劇の中の劇中劇の中の劇中劇の中の劇中劇の中の劇中劇の中の劇中劇…」を延々とやってるだけ。実際は、優太も絵梨も母親も父親も、別に家族でも恋人でも友達でもなんでもないし、そもそもそんな人間はこの漫画の世界に存在しない。 役名「優太」「絵梨」を与えられたどこぞの「役者」が演じているキャラクターで、セリフも動きも全部台本で定
マンガはどう語られてきたのか(後編) ――夏目房之介が語る、「僕らのマンガ」への違和感と「いいマンガ」の基準夏目房之介インタビュー 2019.06.17 本記事は、豊島区役所本庁舎にて2月1日~11日にかけて行われた東アジア文化都市2019豊島マンガ・アニメ部門のオープニング展示「区庁舎がマンガ・アニメの城になる」にて上映されたインタビュー映像の採録である。お話をうかがったのは、クリヨウジ先生、さいとう・たかを先生、里中満智子先生、しりあがり寿先生、夏目房之介先生の5名。インタビューでは、「過去と現在を繋ぎ、未来を想像すること」をテーマに、日本のマンガ・シーンを作り上げてきた作家・マンガ研究者の方々に、「マンガ・アニメと社会・未来」という題材で語ってもらった。 採録の第4回目はマンガ表現論の第一人者ある夏目房之介先生。この後編(※前編はこちら)では、「マンガを語ること」の歴史の振り返りから
マンガはどう語られてきたのか(前編) ――夏目房之介が語る、自分たちの世代の功罪と マンガ表現論・BSマンガ夜話の果たした役割夏目房之介インタビュー 2019.06.14 本記事は、豊島区役所本庁舎にて2月1日~11日にかけて行われた東アジア文化都市2019豊島マンガ・アニメ部門のオープニング展示「区庁舎がマンガ・アニメの城になる」にて上映されたインタビュー映像の採録である。お話をうかがったのは、クリヨウジ先生、さいとう・たかを先生、里中満智子先生、しりあがり寿先生、夏目房之介先生の5名。インタビューでは、「過去と現在を繋ぎ、未来を想像すること」をテーマに、日本のマンガ・シーンを作り上げてきた作家・マンガ研究者の方々に、「マンガ・アニメと社会・未来」という題材で語ってもらった。 採録の第4回目はマンガ表現論の第一人者ある夏目房之介先生。この前編では、ストーリーマンガの発展と並走して育った世
ゆうき まさみ @masyuuki これから駆け出しの漫画家さんを応援しようと思っている方にお願い。応援したいと思うなら激励だけしてあげてください。叱咤はいりません。 2018-02-05 15:45:05
ドラえもんの『指輪物語』的部分? ガビン さて、てんとう虫コミックス版『ドラえもん』全45巻を菅俊一さんとレビューしていく企画の2回めです。1巻目の反響結構ありましたけど、どう思いました? 菅 このマンガは『ドラえもん』とは何か?の説明がいらないですよね。 ガビン そういえばなんの説明もしませんでしたね。 菅 それってすごいことだなと思うんですよ。ドラえもんとは何者で主人公は誰でなんのためにやってきたとか、未来の孫の孫から送り込まれてきているから現代にはない新しい道具を持っていますよ、というのが設定としてはあるんですけど、それは常識として扱われている。『ドラえもん』って、こんなマンガあったんだ!とはならないじゃないですか。 ガビン 説明してたらうざいくらいの。 菅 国民マンガですよね。そもそも、これ読まずにすますことって可能なんですかね? ガビン でもアニメしか見たこと無い人はいるんじゃな
『ドラえもん』はとにかく読むのが疲れる 伊藤ガビン まず最初に僕の方から説明しておくと、この連載は藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん』(てんとう虫コミックス版)を全巻読んで、菅さんとレビューして行こうというものですね。なのでネタバレを大量に含みますので、ご了承ください。ということで。 菅俊一 はい。 ガビン なんでこういうことをすることになったかというと、菅さんに「最近マンガ読んでますか」みたいなことを聞いたら、「『ドラえもん』を全巻読み返してるんですよ」って言ってて、え、なにそれ面白そうだから僕も読みますよ、その話しましょうよ、みたいなことになったんですよね。 で、そもそもでいうと、菅さんはなんで『ドラえもん』読み返すことにしたんですか? 菅 あ〜〜〜〜〜。僕、10年くらい会社で働いてたことがあったんですよ。 ガビン 玩具メーカーですね。 菅 その時にデスクにずっと置いてあったんですよね
今回は、私は男なのであまり読んだことのないジャンル、少女マンガからのご紹介、紡木たく『ホットロード』。 1986年から王道少女漫画雑誌『別冊マーガレット(別マ)』に連載され、コミックは(わずか全4巻ながら)700万部売り上げた作品。(たしか、当時としては最速の売り上げだった、という話をきいたことがあるのだが、ググってもでてこない…) ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版) 作者: 紡木たく 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1995/08/18 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 335回 この商品を含むブログ (29件) を見る 社会学者の宮台真司曰く「少女漫画のひとつの頂点」とのこと(宮台だけでなく、『ホットロード』を紹介するときにはよく言われる言葉だ)。「(少女漫画は)当初は、恋愛できない「ダメな私」が専らでしたが、77年あたりから〈関係性モデル〉が急速に高度化し、
「マンガ用語〈24年組〉は誰を指すのか?」(1998年) この文は、商業誌に掲載され報酬をいただいた最初の仕事です。もう18年近く前の文章です。 今でも時々読みたいという方がいらっしゃるのでWEB公開することにしました。 情報が古かったり、読みにくかったりする部分もあるかと思いますが、そこも含めなるべくそのままにしました。 後に判明した事実上のまちがい部分や調査が進んだ部分を、後日注として追加しました。 (2016年5月31日・ヤマダトモコ)[→プロフィールと仕事][→増補版をWEB公開するにあたって] ※誤字・脱字・データ表記の統一等最低限の直しを加えています。 ※当時雑誌の表記の都合でひらがなの「まんが」だった地の文をカタカナの「マンガ」に変更してあります。 書名や引用部分は原典のままです。 Who Does the Manga Term the “24Nen-Gumi(Group o
2016年のマンガ大賞で2次選考に残った作品に今更ながらキレまくってる私です。 何を今更と言われるかもしれません。 しかし私がどんなに憤っても、2次選考に残った作品から2016年のマンガ大賞が発表されるわけですよ! 「ふざけんな!!!!」 ですよ。 ちなみに、2016年の漫画大賞の候補は以下の作品。 『岡崎に捧ぐ』山本さほ 作者の昔の思い出を綴った漫画ですよね。作者とその友達の岡崎さんの自叙伝的な話ですよ! 30代には心響くのかな? 昔のあるある話は共感できるっちゃーできる。 面白いと思うが、そこまで響かんのよね。 『恋は雨上がりのように』眉月じゅん なんか最初はスクールランブルの八雲っぽい女子高生だなータイプだなーって思って読んでた。そしたら、40代のおっさんファミレス店長に恋する女子高生の話だった。 悪くないけども、僕は恋愛キモイ症候群という不治の病にかかっているのでもう無理駄目ポだっ
4コママンガの定義って、いったい何なんでしょう? 起承転結があること、一本ごとに独立していること、上から下に読むこと、四角い4つのコマに分かれていること……。 いろいろ出ましたね。はい、終了。 そんなわけはない。 4コママンガの世界はそんなに狭いものではありません。決められた形式の中でこそ、自由になれることもあるのです。 萌え4コマの特殊性 ここで次の4コマをごらんください。 これは日本で一番売れた4コママンガ「あずまんが大王」(あずまきよひこ・1999~2002)からの一本です。そしてこの作品は萌え4コマの元祖でもあります。 萌え4コマは、ほとんど4コママンガを読んでいなかった若年層に向けて書かれてきました。そのため従来とは違った要素が求められ、結果、4コマのセオリーを破壊するような特異な演出を用いた作品がいくつも生まれました。もちろん、同様の試みは古くから行われてきましたが、萌え4コマ
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