1995年秋、村上春樹さんは長編小説『ねじまき鳥クロニクル 第3部鳥刺し男編』を刊行した直後、阪神淡路大震災に遭った故郷の神戸と芦屋でチャリティの「朗読会」を行いました。 このとき10代の川上未映子さんは、若き聴衆の一人として、村上さんの自作朗読にじっと耳を澄ませていました――それから24年、いま最も注目される作家の一人である川上未映子さんと、つねに話題作を書き続けてきた村上春樹さんの奇跡のような「朗読の夕べ」が実現します。 『みみずくは黄昏に飛びたつ』は、これまでにない深く鋭い対話とインタビューの一冊ですが、文庫化にあたって最新の対談も収録されました。軽妙洒脱なトークも交え、インタビュー時の雰囲気そのままに、「村上春樹小説家デビュー40周年」の掉尾を飾るライブ感あふれる「朗読会」になりそうです。どの作品が朗読されるか、何が語られるか......ご期待下さい。 ■日時 2019年12月1