今田耕司は今もなお、迷っている。 芸歴35年、司会を務めた番組は数知れず。それでもテレビの現場は、毎日が「出たとこ勝負」。未だ見つからない自分の定位置を作るため、「イチかバチか」を繰り返し、気が重い仕事にも立ち向かう。 司会者として、お笑い芸人として、タレントとして。今田が最も大切にしていることを聞いた、インタビューの前編。 【関連】岡村隆史が語るデビューからの30年「誰かと競い合うのは40歳でやめたんです」 “安泰”な場所なんてない「常に試されながらです」 今田耕司(いまだ・こうじ)1966年、大阪府生まれ。1985年に4期生としてNSC大阪校に入学。翌年に舞台デビューを飾り、2021年で芸歴35年。4月14日から、今田耕司×鈴木おさむの演劇シリーズ第7弾『てれびのおばけ』がスタートする ──もうすぐ始まる舞台は「テレビ」がテーマだそうですね。今田さんは芸人としてデビューする前、テレビに