2007/10/03 スーパーコンピュータの代名詞だったクレイが1976年に「CRAY-1」をリリースしてから、スパコンの計算能力はコンスタントに伸び、30年間で230万倍の性能向上を見た。現在では純粋な科学計算用途ばかりでなく、航空機や原子炉の設計、新薬開発、気候シミュレーション、バイオやナノテク分野でのナノオーダーでの分子シミュレーションなど、産業用途でも不可欠の存在となっている。 スパコンが活躍するのは、ものづくりやバイオ研究のフロンティアだけではないようだ。スパコンで、人工的に雨を降らせる効果的な方法が分かるかもしれない。 ダムの上に雨を降らせる 狙った場所、例えばダムの上に雨を降らせる。特定の場所に雨雲を発生させる効果的な方法が、まもなく実用化されるかもしれない。独立行政法人 海洋研究開発機構の島伸一郎氏らのグループは、スーパーコンピュータを用いたシミュレーションで雲ができる仕組