インフルエンザ治療薬タミフルが、服用した子供が起こした異常行動との関係を取り沙汰されて物議を醸し、厚生労働省も緊急安全情報を出すに至ったことは記憶に新しい。その後もタミフルが子供を異常行動に至らしめるメカニズムは不明のままであったが、今回その解明に前進があった模様である。 29日付のasahi.comの記事が報じたところによれば、タミフルと、特にタミフルが体内で分解された時に出来る成分には若いラットの脳細胞を興奮させる作用があることを、米ワシントン大学の和泉幸俊教授(精神医学)らが実験で初めて明らかにした。内容は10月9日発行の医学専門誌 Neuroscience Lettersに掲載される(原論文の概要)。 詳細はニュース元にあたっていただきたいが、 実験に用いたのはラットの脳から取り出した脳神経細胞 「タミフル」および「タミフルが体の中で分解された時にできる薬効成分『OCB』」のそれぞ