気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 2008年2月は恐らく、インフレに対して言われてきた憶測が、厳しい現実に変わった転換点として、人々の記憶に残ることだろう。最近の新聞報道に見られる通り、米国経済は過去半年の間に多くの兆候を示してきた。そのすべてが、生産者物価と消費者物価のインフレが加速していることを示唆してきた。 本稿執筆時点で、インフレは否定し難い事象であり、不幸なことに著しい景気減速もまたそうである。FRB(米連邦準備理事会)はなお金融緩和を行う意思を明確にしており、さらなる物価上昇を進んで受け入れようとしている。この状況に、エネルギーと食料品の価格高騰を加味すると、米国の消費者は近い将来、一層の物価上昇に適応するしかなくなるだろう。 長期的な物価上昇傾向の始まり 米労働