[フィラデルフィア 29日 ロイター] 亡くなった人の体の一部を同意なしに切断した上違法に病院に売っていたとして、遺族数百人が29日、葬儀社などを相手取って当地の裁判所に集団訴訟を起こした。 訴えられたのは、個人7人と葬儀社、取引相手の会社。このうち個人7人は、不衛生な状況で骨や皮膚、腱などを採取し、受け手の患者が病気に感染する危険を冒して病院に売ったとして、昨年9月に大陪審に起訴されている。 起訴状によると、被告は2004年2月から05年9月にかけて、ペンシルベニア州とニューヨーク州、ニュージャージー州で計1007体から組織を採取し、380万ドル(約4億円)を手にしたとされる。 訴えによると、採取した部分には葬儀などで普通に見えるようパイプなどの異物を入れてごまかしたり、献体の同意文書を偽造したりしていたという。