オリンパスと大王製紙は2011年12月14日、内部統制報告制度が適用になった09年3月期から11年3月期までの3期分の「内部統制報告書」の訂正報告書を提出したと発表した。両社とも提出当初は該当年度の内部統制の整備・運用状況について「有効である」としていたが、内部統制が有効でない旨を示す「重要な欠陥」があると訂正した。両社とも同日に不適切な会計処理に伴い、07年3月期以降の決算報告を訂正している。 オリンパスは「重要な欠陥」を開示した理由について、「複数の元経営者による不当な目的による共謀によって、全社的な内部統制の重要な一部として経営者の業務執行を監督ないし監査すべき取締役会と監査役会が有効に機能しなかった」ことや、「企業風土やコンプライアンスの意識における問題の存在、さらに内部通報制度も適切に機能しなかった」ことを挙げている。 同社は再発防止策として、(1)旧経営陣の一新、(2)ガバナン
印刷 関連トピックスオリンパス オリンパスの損失隠し問題で、岸本正寿元社長と後任の菊川剛前社長に損失の状況を伝えるための報告書の一部が、担当社員が自宅で使っていた私用パソコンから見つかっていたことがわかった。同社が設けた第三者委員会に対して、この担当者は「大半は会社のパソコンで作成し、社長への報告後にその都度、削除していた」とも話したという。 岸本氏は2001年まで8年間社長に在任。菊川氏はその後任として、今年4月にマイケル・ウッドフォード元社長に交代するまで社長を務めた。第三者委に対して岸本氏は「私は関係ない」、菊川氏は「損失隠しは知っていたが、額を知ったのは最近になってから」と説明した。しかし第三者委は、担当社員の自宅パソコンから報告書を発見したことで、「2人が報告を受けていた」という疑いを強めたという。 第三者委の聞き取り調査に対しては、森久志前副社長と山田秀雄前常勤監査役が調
印刷 経営が混乱しているオリンパスは27日、その原因になった過去の企業買収での巨額支出の詳しい経緯を初めて公表した。支出が「適正だった」との主張を繰り返しているが、買収する会社の将来収益を過大に見積もるなど、ずさんさが浮き彫りになった。 「医療の総合メーカーになるためだった」。前日の社長交代発表に続き、異例の2日連続の記者会見に臨んだ高山修一社長はこう語り、2006〜08年に計734億円で買った3社の意義を強調した。だが、ようやく明らかにした3社の将来収益は、過大評価が際立った。 資源リサイクル会社アルティスの売上高は、08年度の6億円が12年度に33倍の200億円に、健康食品販売会社ヒューマラボの売上高は同21億円が13倍の269億円に、調理容器製造会社NEWS CHEFの売上高は同27億円が16倍の同422億円にそれぞれ成長するというのだ。11年度の売上高は3社あわせても6
オリンパスは19日、2006年から08年にかけて実施した国内3社の買収に伴う財務情報を開示した。買収総額は734億円で、このうち7割強に当たる557億円を09年3月期に減損処理した。同社は買収目的を「新規事業の育成」と説明しているが、3社の事業はオリンパスの本業である内視鏡やデジタルカメラと関連が薄いうえ、財務悪化にもつながった。マイケル・ウッドフォード前社長が経営陣に出した文書に基づく報道が
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