米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)4S」が14日、日米など7か国で発売された。 スマートフォン人気で国内の電子部品メーカーは特需に沸く一方、デジタルカメラやゲーム機などデジタル機器を得意としてきた電機メーカーには、「多機能端末」の普及で市場が侵食される懸念が広がっている。 ◆好況◆ 5日に死去した共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の最後の新製品としても注目を集める4Sは、予約開始後1日で過去最高の100万台を突破した。調査会社のMM総研は、2011年度のスマートフォンの国内出荷台数は前年度比2・3倍の1986万台、15年度には約3056万台に拡大すると予測する。 内閣府が12日発表した8月の機械受注統計は、設備投資の先行指標となる「民間需要」(船舶・電力を除く、季節調整値)が前月比11・0%増と2か月ぶりに増えた。半導体や液晶パネルなどスマートフォン関